今から24時間前の10月7日(土)に、

 
『タイ坊』が家から50㍍まっすぐ進んだ先のT字路を自転車で右折しようとした時に、出会い頭に乗用車に衝突してしまいました。
 
丁度、ダンナさんも仕事休みで家族全員一緒なのも久々だったので、
 
家から20分の所にあるヨーカドーでお昼を食べに行こう!という話しになり、来週には小学6年生の修学旅行もあるので、「旅行バックも買って帰ろうね(^^)」
 
て、ワキャワキャしてました。
 
いつもは家族みんな自転車縦4列で行くのですが、前日の雨が強くてわたしの自転車は駅前の駐輪場に置いてきたのもあり、
 
わたしに合わせて自転車を手で押して、歩いて駅前近くのヨーカドーに向かうことにしました。帰りにわたしが駐輪場に自転車取りに行けば、みんなで早く帰ってこられるし~
 
なんて、『いつも』の自転車おでかけパターンでした。
 
家の外出て、さぁ出発、という時。
 
「ぼく、レインコート取ってくる」
 
霧雨が少し降っている空を見上げて、『タイ坊』がアパートの二階の我が家へ駆け戻って行きました。
大丈夫だと思うよ~、と声をかけたけど、
「心配だから、すぐ取ってくる」
と、階段を上がって行く。
 
『ダンナさん』が、「先に歩いてるからな~。戸締まりしてきてね~」
 
「わかった~!」
 
 
 
 
 
 
それから、いつもの車の通りが少ない裏道を、自転車押しながら『ダンナさん』と『チイ坊』と歩きながら
 
5分経っても、10分経っても、追いついてこない『タイ坊』を
 
「まだ追いついてこない。変だね。
慌てて追いついてこようとして、私達見落として、表通りの道行って追い抜いて行ったのかも」
 
霧雨は、いつのまにか止み、雲間から日の光が広がってきてました。
 
20分経ってヨーカドーに到着し、先に着いているかと思って『タイ坊』の自転車を駐輪場で探したけど、見あたらず
 
フードコートにつながる二階のテラス入口で見渡しても、
わたし達が歩いてきたヨーカドーの前の広い通りにも、『タイ坊』の姿は確認出来なかったのです。
 
子どもケータイも持って出てないのか、留守電になる始末。
 
『ダンナさん』が、
 
「何やってるんだ?もう、フードコート入って食べよう。その内来るよ」
 
不安な気持ちになりながら、フードコートで席を取り
 
『チイ坊』の注文したトレーをテーブルに乗せ、わたしが自分の注文に並んでる時に、館内放送が流れました。
 
《サトウタイ坊くんのお母さま、お言付けがございます。サービスセンターまでお越しください》
 
フードコートのざわめきの中に紛れながらかろうじて聞き取れた名前。
 
並ぶわたしを制して、『ダンナさん』がサービスセンターへ向かい
 
わたしは料理を注文した番号札を持って『チイ坊』の隣に座り
 
「なんだ、タイ坊先に着いてたんだね。ママ達とどこで合流するかわからなくて迷子センターで放送流してもらったんだね」
 
ホッとして、『チイ坊』と話していたら、
 
『ダンナさん』が戻ってきて、言った。
 
 
 
 
「『タイ坊』がドクターヘリで運ばれる。俺も一緒に行ってくるから、ごはん食べたら先に家に帰ってて。スマホ出られるようにしてて」
 
 
頭の中に閃光が走ったように、一瞬目の前が白くなった感じがした。
 
 
折しも、わたしのスマホは前日夜に充電し忘れて残量9%。
 
家には固定電話が無いから、夫婦のスマホが連絡の命綱。
 
『ダンナさん』がドクターヘリの発着場所に向かって行ってしまい、
 
わたしは、料理が出来たことを知らせる番号札のけたたましいブザーに、ノロノロと自動的に受け取り口に向かった。
 
心配気な顔をしている『チイ坊』に、なんとか「大丈夫だよ(*^^*)」と笑顔を向けて安心させてあげたかったけど、
 
ドクターヘリに運ばれる
 
という、TVドラマや報道でしか耳にしない言葉が頭の中をグルグル巡り、
 
『チイ坊』を安心させてあげる言葉が見つからなかった。
 
 
 
 
つづきます(>_<)。