かいなでいだき、×+×。 | Goddess in the Bloody Palace

Goddess in the Bloody Palace

―――血塗れた城に女神は居た―――


最近凄く泣きたくなります。

辛いのかって言われると、辛くない訳ないけど身体的な辛さでもないし。

気持ちかって言われると、何だろう…えっと…絵を前にして泣きたくなるんです。

ただ絶望だけで泣いてる訳じゃないんです。


喉から絞るような大声で叫びたい、視界を涙で遮られても瞬いてまた見つめるから一瞬だけ目を閉じて、涙を流したい。心の何かを洗い流して綺麗になれる。自惚れかもしれない確信めいた予感。


私が気にしないで泣ける場所って自らかいた文字か絵の前だと思うんです。

昔試験の時に問題がわからない訳じゃないのに泣いたし、絵だって決して下卑して抹殺したくなるようなものでもないのに、ただ自分の未熟さに泣いた。

全てのものが詰まってる。不安も意思も過去も夢も気持ちも何もかも全てがあって、それに泣きたくなる。

それがいけないって訳じゃないけどそういう訳もある。

全てがあって全てがない。

全てがある事への安堵と快感、全てがない事への不安、焦燥。

せめぎあって辛くなる。キャパシティを超えてどんどん無知で無垢な肉が侵されていく。

そこから恐怖と歓喜が湧いて何が何やら分からなくなって、整理したくて一度放出したくて涙と叫びを欲して、それを呼び出すのが私自身。



友人に言った事、言いたかった事、全てずっと考えてた。そして自分に言い聞かせる事ばかり。

それでも外界に出さなければ消えてしまうかもしれない儚い赤子のよう。

産み出す力のない母親は赤子諸共潰えていくものだと考えればわかるもの、まさにそれ。

そんな妊婦が現れたら医師が助けるだろう。

その医師が友人だった。

辛くて泣きたくなるのは陣痛のようなものかもしれない。

その時は医師の有り難さが身に沁みない。ただ堪えてる苦痛に耐え抜こうと必死になって。


ごめんね、あなたを傷つけたかもしれない。

でも私の考えなの。

高みを目指すなら槍のような雨に傷付いて上るしかない。

私は、自分で頑張ってきたって言えるよ。

それが他人よりずっと少なくても情けなくても、私は私なりに傷付いて今を生きている。

でもこれは今のような辛かった時の吐き出し口があったから。

親、先生、友達、あなた。みんな。

言いたい事は、大好きとありがとう。


みんなきっと傷付きながら癒してまた傷付きながら生きてるよね。膿んだものもあるだろうけど。

それでもただの醜い膿にしないで、開き直ろう。

過ぎ去った年月は取り返せないけど、タイミングやチャンスというものもあるでしょう。

ねぇ大好きなんだよ、私に出来るならあなたに掛けた迷惑だけ、いやつり銭が出るくらい気持ちを込めて何かしたいよ。


私を羨んだ貴方をそれは間違いだと思った。そこまで立派じゃない私。

でも私は、貴方が羨んだ事を後悔しないような人になるよ。

進もう。

私、がんばるから。

あなたと私は何もかも違うけど、ねぇだから一緒に居たいと思うんじゃないの。

あなたの気持ちにもう嘘は感じないから。だからそれを実現しよう。



悶々と考えてた事たちです。

口から言葉にならないの。

伝わったら良い、な。

自分に辛くて、八つ当たりした部分もゼロじゃなくて、ごめんね。

ごめんね。