兎 | 仏像彫刻家・ひくまのブログ

私は樟で
兎を彫っている
野性のそれを
可愛ゆく彫ろうとしている
しかし 眼を入れた途端
私に刃向かって来た
兎に反逆されようと
私は私の意思のままに彫りたい
と言うのは虚勢なり
恐い兎になってしまった事実を喜んでいるもう1人の私がいる


【ひとこと】
この詩は、実際に
兎を彫った時に
書いたものです。
動物は、猿、蛙等、
たまに彫りますが、
殆んど仏像です。
久し振りに兎を彫り、
生きている物の難しさと、
秘められた魅力を
味わいました。

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