第87回アカデミー賞脚本賞にノミネートされた「ブロークバック・マウンテン」などのジェイク・ギレンホール主演のサスペンス作品「ナイトクローラ」が、8月22日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにてロードショーされるので紹介。
http://nightcrawler.gaga.ne.jp/

事件や事故現場に急行して捉えた映像をテレビ局に売る報道マン“パパラッチ”となった男が、刺激的な映像を求めるあまりに常軌を逸していく。

脚本家として「ボーン・レガシー」などを手掛けてきたダン・ギルロイが、本作で監督に初挑戦。

「マイティ・ソー」シリーズなどのレネ・ルッソ、「2ガンズ」などのビル・パクストンらが共演。

報道の自由のもとで揺らぐ倫理という重いテーマが、観る者の胸をざわつかせる。


人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルー(ジェイク・ギレンホール)は、たまたま事故現場に出くわして衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売る、ナイトクローラーと呼ばれるパパラッチの姿を目にする。

ルーもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、事件現場や事故現場に駆け付ける。

過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるようになり、局の要望はエスカレートしていく。

それに応えようと、ルーはとんでもない行動を取っていく。


今やクセ者俳優となったジェイク・ギレンホールが、「複製された男」に続いて不気味な人物を演じたアウトローもの。

職もなくて銅線を盗んでいた男が、パパラッチとなって危ない橋を渡っていくはなし。

事件や事故の現場に猛スピードで駆けつけ悲惨な映像を次々と撮影していくと、過激な映像は高額で売れて報酬を得るようになる。すると、さらなるスクープ映像を求めて行動をエスカレートさせていき、ついに一線を越えてしまう。

となると、ラストは大きな代償のしっぺ返しを喰らいそうだが、果たしてそうなるだろうか? 118分