もみじ真っ盛りもみじ…からやや過ぎてしまったでしょうか!?

今年は秋が足早です走る人DASH!


もみじ紅葉もみじも例年より早く、見頃のスポットも

早い時期から賑わっていたようですね!!


私は先日、南魚沼郡の巻機山(まきはたやま)に

紅葉登山に行って参りました。

生憎の雨雨模様雨でしたが、

山の中腹では綺麗な紅葉を見ることができました。


 

晴れたらもっと綺麗なんだろうな~と思いながら、

次こそは…と静かにリベンジを誓ったのでしたメラメラ



個人的な趣味のお話はこの位にして、

今日は当院目玉のドキドキ心臓検診ドキドキについてお話します。


最近、熊谷市内を初め、市外の方、県外の方からも

お問い合わせや検査のご予約を頂くことが多くなりました。


そこで、検査の流れを改めてご紹介したいと思います。


心臓病の検査は幾つかの検査を総合して診断を行います。


診察室での通常診察、血液検査、心電図検査、レントゲン検査、

超音波検査などです。


では、それぞれの検査を行うことで何が判断できるのか、

以下に解説を致します。



1 一般診察


どの動物病院でも必ず行う診察室でのチェックです。


アメーバ体型、粘膜の色・呼吸状態に異常が無いかを「目で見る」目

アメーバ呼吸や心臓の音、胃腸の動く音を「耳で聞く」耳

アメーバ心雑音の振動や体に出来物が無いか「手指で触る」パー

アメーバ耳や口の中のにおい等を「鼻で嗅ぐ」得意げ

注意「舌で…」は使いませんね…


わんわんネコの表面的な異常をまずは外見からチェックします。


そして、それと並行しながら、ご家族(飼い主)の方に、

どのような異常が現れているか?をお聞きします。

右矢印咳の有無

右矢印失神の有無

右矢印運動に対する疲れ易さの有無、

右矢印呼吸異常の有無


異常がある場合は更に…

右矢印異常の頻度(咳や失神の回数)

右矢印異常が起こるタイミング(朝晩、興奮した時…など)

右矢印いつ頃から始まったか?悪くなったのはいつからか?

右矢印他院で薬剤を処方されているか?

  (お薬の名前を教えて頂くか、もしくはお薬自体をご持参ください)


これらのことをお聞きし、年齢、性別、犬種猫種などを総合すると、

だいたい候補となる病気が頭に浮かんできます。


診察室での短い時間のやり取りですが、意外と情報量は多いんです。

ここまでを整理したら、次は検査に入ります。



2 血液検査 ショック!


心臓を見るのに何で血液を?と思われる方もいらっしゃいますが、

心臓以外の病気の徴候を見落とさないようにするのも重要です。


特に心臓病の治療は血圧に直結する薬剤が多く、

上手に調整しないと、血圧で尿を生成する腎臓の数値

上昇することがあります。


後から検査したのでは、元々数値が高かったのか、

治療によって数値が変化したのか分かりません。


お薬を代謝する肝臓の値、他にもホルモンの値など、

直接ではないにしても、心臓病の治療が左右されるかも知れない項目を

事前に知っておくことは非常に大切なことなんです。




3 心電図検査


不整脈の有無をチェックします。


ただ、当院で検査可能な心電図は、

短時間かつ緊張状態での検査になるので、

治療が必要な不整脈では検査が不十分なこともあります。


その際はホルター心電図と呼ばれ、

自宅で心電図を測定する方法がありますので、

検査が可能な二次診療病院をご紹介しています。



4 胸部レントゲン検査


心臓の外形を検査します。

この検査で、心拡大の有無を判定しています。




心臓以外にも、気管や肺の状態、心臓を出入りする血管の太さ、

お腹の中にある肝臓の大きさなどを判定します。


レントゲンの欠点は、二次元での検査のため、立体的な判断が出来ず、

また、心臓内部の異常が分かりません。


そのため、心臓内部の異常は次の超音波検査で判定します。



5 心臓超音波(心エコー)検査


心臓内部のどこに異常があるかを診断します。

一連の検査の中で最も重要な検査です。


弁膜の異常、心筋の厚さ、異常な構造物(腫瘍など)の有無、

血流のスピード、異常血流の有無などをチェックします。


この検査の欠点は、心臓の全体的な大きさが分かりません。


先に挙げたレントゲンの検査は心臓の大きさを知る上で大変重要です。



6 まとめ


このように、心臓の検査は複数の検査を総合し、

最終的な診断を組み立てる仕組みになっています。


どれか1つが欠けてしまうと、中途半端な診断になってしまい、

しっかりとした治療が出来ない可能性さえあります。


心臓は体の最重要部分の1つです。


獣医師が提示した検査の内容をしっかりとご理解いただき、

確実な治療につなげていきましょう。


心臓検診のお話は当院のホームページでもご紹介しています


同じ内容も記載されていますが、写真や動画もありますので、

宜しければそちらもご覧下さい。

↓↓↓

【心臓検診について】



当院では心雑音の精査や心臓病の治療が上手くいかない子など、

心臓にご不安があるわんわんネコの検査を随時承っております。


お時間の掛かる検査ですので、日程・時間帯のご相談など

お電話でのご予約をお願いしております。


検査のご予約だけではなく、ご相談だけでも結構です。

当院までお気軽にお問い合わせください。



さいたま博通り動物病院
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電話:
048-577-3774
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