暑い…この一言に尽きる季節が到来しました。
「アツいぞ！熊谷」
…暑いです…(笑)
待合室の温度もエアコンをつけているのに、しばらく下がりません。
今日は35℃からスタートして、1時間たっても30℃でした。
あるラジオ番組で、パーソナリティの方が仰っていました。
「山梨県甲府市で今夏の最高気温出ちゃったけど、
熊谷の人たちは『なんでウチじゃないんだ！！
』って
思っているんでしょうね～」
大丈夫、殆どの方はそんなこと思っていません…多分…
冗談はさておき、
酷暑の中、気分を害されて倒れる方も続出と報道されています。
も
も
も、熱中症にはくれぐれも気を付けましょう
…と言うことで、今回は熱中症について解説します。
【熱中症とは
】
熱中症とは、体が熱の影響を受けて起こる諸症状の総称で、
日射病、熱けいれん、熱失神、熱射病などが含まれます。
人は外から入ってくる熱を逃がすため、皮膚の血管を拡張させたり、
発汗を行ったりします。
汗は蒸発することで体から熱を奪っていく仕組みになっています。
ただ、や
は人のように体中から汗をかくことが出来ません。
皮膚の血管を開いたり、
舌を出して、「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」と荒く息をするパンティングによって、
何とか体温を下げようとしますが、人の体温調整には遠く及びません。
したがって、高い気温の中に居続けることは非常に危険です。
【実は夜も危険…
】
ちなみに太陽が沈んだ夜
はどうかと言うと、
今度は地面から立ち上ってくる熱によって熱中症を起こすことがあります。
人は2足歩行で、地面から垂直に立っており、熱を受けづらいのですが、
や
は4足歩行のため、体の向きは地面と平行であり、
地面からの熱をお腹や胸で直接受け止めています。
しかも体高が人に比べて低いため、より熱の影響を受けやすいのです。
小型犬は暑さ寒さなど熱による影響が早く出やすく、
また肥満の動物
は熱を溜め込みやすいため、注意が必要です
【どんな症状が出るの】
熱を上手に体外へ逃がすことができず、
体温の上昇が過剰になると熱中症の諸症状が現れます。
食欲や元気が無い、ぐったりする、吐き気などが見られ、
重症化すると、倒れたり、血便を呈したりもします。
人も熱中症で亡くなられている方がいらっしゃるように、
やも重症化すると助かりません。
の散歩は、早朝
や夜遅め
の時間帯を心がけ、
地面を直接手で触って温度を確かめるなど配慮が必要です。
熱中症まで行かなくとも、
暑い地面は足を火傷させる原因にもなりますので、
アスファルトが多い地域にお住いの方は特にお気を付け下さい。
【対処法】
熱中症に罹った際は、高すぎる体温を正常に戻す、
つまり冷やすことが優先されます。
体中を濡らす、特に首、腋の下、内股など、
動脈が体表近くを走行している部分を
しっかりと冷やすことが治療効果を高めます。
冷やし過ぎも体温低下を起こすため、危険を伴います
何事も『過ぎたるは及ばざるがごとし』…です。
…余談ですが、以前、私が深谷市で勤務していたころ、
熱中症のを診察することはそれほど多くありませんでした。
むしろ都内に就職してからの方が多いくらいです。
やはりこちらの方々は夏の暑さが身に染みて分かっているため、
外へ出ない、出さない、と言うのを自然と意識しているのかも知れません。
そうなると、
お引越しで熊谷に来られた方は要注意…と言うことでしょうか…
さいたま博通り動物病院
〒360-0015
埼玉県熊谷市肥塚1-6-35
電話：048-577-3774
URL：http://www.saitamahaku-vc.com/
【診療時間】
月～木、土； 9：00-12：00、16：00-19：00
日； 9：00-12：00
休診日：金曜、祝日