昨日、近くの中学校で体育祭
が行われているようでした。
私世代の中学時代、体育祭と言えば、10月のイメージが強く、
中々どうして違和感を覚えてしまいます(笑)
気温としては、昨日は暑すぎず寒すぎず、
運動には持って来いの日和だったかも知れませんね
さて、先週に引き続き、「猫の肥大型心筋症」をテーマに、
今週は検査や治療についてお話致します。
先週のブログはコチラ →「猫の肥大型心筋症(前編) 」
先週は肥大型心筋症について、
● よりも
に起こり易いこと、
● 発生する年齢の幅がかなり広いこと、
● 女の子よりも男の子
に起こり易いこと、
● 見た目では分からないまま病気が進行すること、
● 通常の健康診断では動物病院でも発見できないこと、
などをお話ししました。
【一般診察・検査】
の具合が悪い場合、
当然ですが、診察室で飼い主様から伺うお話は、
非常に貴重な判断材料です。
そのほかに、私たちがこの病気を予測するために用いるのが、
心拍数と心音、呼吸音
です。
肥大型心筋症がある程度進行してくると、心拍数が上昇する傾向にあり、
一般的に頻脈と呼ばれています。
心音や呼吸音についても、肺水腫や胸水症を起こしていると、
普段とは違った聞こえ方をします。
心臓に雑音がある場合、でも基本的に心臓の病気を疑います。
自宅では何ともないのに、病院で心臓の雑音を指摘された場合、
様子を見ずに早期に検査…と言うのが非常に大切です。
( ↑↑ これも先週書きましたね…クドい… )
ただし、肥大型心筋症に必ず心雑音が聞こえる訳ではありません。
診察の次はレントゲン写真の撮影です。
レントゲン写真で肺水腫や胸水症を撮影すると、
下の様な画像が得られます。
【肥大型心筋症による肺水腫
】
【肥大型心筋症による胸水症
】 胸水を除去しないと危険な状況
最終的な確定は心臓の超音波検査にて行います。
レントゲンでの心臓の形態、超音波の画像所見などにより、
以下の3パターンに分類されます。
通常の肥大型心筋症
閉塞性の肥大型心筋症:心雑音が聞こえることがある
肥大型心筋症の拡張相:心筋が疲弊し、
収縮力が極端に低下している状態
【 治療方法 】
と
では、頻脈の改善、心臓拡張力の増幅が治療の目標です。
カルシウムチャネルブロッカー
β(ベータ)ブロッカー
と呼ばれるお薬が使われています。
両方とも心臓の拡張力を増やし、脈をゆっくりにするためのお薬です
ただし、の病態でカルシウムチャネルブロッカーを用いることは、
治療上、好ましくないとされており、βブロッカーが主に使用されます。
は末期的な肥大型心筋症で、心筋が疲れ切っている状態です
収縮力の低下を補うために、強心剤を使用します。
他にも画像診断の結果や状況次第で、
利尿剤、ACE阻害剤と呼ばれるお薬などを用いることもあります。
それぞれの病態に応じて、治療法が異なりますので、
しっかりと検査・診断を行った上で治療に臨む必要があります
…
…
…
…
何とかお話を終えましたが、
それにしてもまた長文になってしまいました。
我ながら、文才の無さに反省しております
読むのが大変で申し訳ありません
現在、この病気でお悩みの方、
動物病院で心雑音を指摘され、ご不安に思われている方、
どうぞお気軽に当院までご相談ください。
さいたま博通り動物病院
〒360-0015
埼玉県熊谷市肥塚1-6-35
電話:048-577-3774
URL:http://www.saitamahaku-vc.com/
【診療時間】
月~木、土; 9:00-12:00、16:00-19:00
日; 9:00-12:00
休診日:金曜、祝日