サイバーエージェントでは、次世代経営幹部候補の“発掘”と“覚醒”を目指した「BREAK8」という研修プログラムであります。

 

次世代経営幹部候補育成プログラムについて

 

将来の役員や事業責任者になる素質のある人を育成するカリキュラムです。各事業部で活躍している社員を18名選出。経営基礎力を高めるインプットとアウトプットを繰り返し、その18人で半年かけて研修をして、さらに8人を選抜。最終的には社長相手のプレゼン。次世代経営幹部候補の“発掘”と“覚醒”を目指します。


全社若手社員から次世代経営幹部候補を選抜U30の育成プログラムについて
令和ロマン×サイバーエージェント若手トップが語る「若者の戦い方」



光栄なことに「BREAK8」のメンバーに選抜いただき、1年間本気で向き合ってきました。

 

この1年間の成果は以下のとおりです。

 

  • 社長や役員の方の視座とシンクロし、全社経営視点を擬似体験することができ、視座/視野の向上、多角的な視点で物事を捉えられるようになった
  • 同世代の優秀なメンバーと切磋琢磨したことによって、相対的に自己自認ができた(自分は何が強みで、何が弱みなのか、自分の戦い方の理解
  • 小さな自分の箱から脱出し、サイバーエージェントという会社を自分ごと化して考えられるようになった
  • 総合順位で2位。社長や役員の方に自らの価値観と宣言の発表ができた。


入社前は視野が広くて、視座が低い状態で、2年目になるにつれて足元の業務に精一杯で、視座は上がるが視野が狭くなっていました。

 

3年目のタイミングで、このような機会をいただけて、強制的に視野が広がり、視座も格段に上がりました。

 

 

BREAK8の成長のイメージ

 

 

BREAK8は1年間を通して実施され、1stステージでは6つのお題、2ndステージでは3つのお題が、社長や役員の方から出題され、1ヶ月単位でそのお題を解き、アウトプットをします。

 

お題のテーマとしては、戦略設計、デザイン思考、構造化、プロダクト思考、組織作り、経営/役員目線、社会を見る力、企業価値の自分ごと化、全社課題など多岐にわたります。

 

 

そして最後には藤田社長に、自分の価値観とセットで自らの宣言を行います。

 

藤田社長とのツーショット

 

1年間向き合ってきて自分に血肉化された学びを言語化します。

 

 

 ①素直でいいやつからの脱却をし、自分の"意思"を持つということ


サイバーエージェントの採用基準は「素直でいいやつ」ですが、そのままだと市場で圧倒的な成果は出せないことに気付かされました。
 

若手(3年目くらい)までは素直でいいやつであれば成果は一定でますが、いつかそれだけだと大きな成果が出なくなる時があります。その時は自分の殻を破って"自分の意思"を持つことが大事だと気付かされました。

 

これまでの自分は、ファクトから構造化し戦略や目標を立てていましたが、そこには自分のエゴや意志がないことに気づきました。

 

ファクトから戦略を立てることは誰にでもできて模倣されることなので、自分の中の価値観やエゴを意思を持って戦略に組み込み、それを組織に浸透させていくことが大事だと思います。

 

また、社会の潮流を掴み、10年後や、20年後、「未来はこういう風になるかもしれない。」「こういう未来を実現したい!」と自分が信じるものを軸として持ち続け、潜って潜って(投資)タイミングが来た時に一気にアクセルを踏み、Jカーブを作ることが、会社を成長させていく上で大事なことだと感じました。

 

 ②戦略の曖昧性を徹底的に無くす

 


負ける戦の大きな落とし穴は、戦略の曖昧性、つまり自らの妥協との戦いです。

 

 

1年間を通じて、良い評価をもらったプレゼンは一貫して「これなら大丈夫」「どんな質問が来ても打ち返せる」状態に仕上がっていたなと振り返って思います。

 

逆に悪い評価をもらったプレゼンは、自分の中でモヤモヤする部分があったり、当日のプレゼンをする時も不安な時でした。

 

この感覚を養うことができたのは本当に貴重な経験で、現場に戻って事業戦略を考えるときも、頭が千切れるくらいネガティブチェックをして、「絶対にこれで大丈夫」と言い切れるくらいまで仕上げる必要があると気付かされました。

 

 ③自分の小さな箱の中から抜け出すと言うこと


組織で働くと、日々問題がたくさん生じます。その問題を自分の影響の範囲と捉えるか否かの姿勢が大切だと思いました。

 

7つの習慣でも、影響の輪、関心の輪の話がありますが、組織で起きている問題は組織の一員として働いている以上、自分の影響の輪に入れて向き合うべきだと感じました

 

影響の輪、関心の輪

 

自分ではコントロールできないと思っていたことは大概コントロール可能で、自ら勝手に関心の輪に入れているケースがほとんどです。

 

サイバーエージェントの組織として大きな課題であるにもかかわらず、どこか自分の中では関心の輪に入っていたのだと思います。「組織で起きている問題ははすべて自分が原因で引き起こしている。」この捉え方が大事なことだと感じました。

 

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「世の中に必要とされるサービスをすごいチームで作りたい!」そんな思いで、サイバーエージェントに入社して、丸3年が経ちました。

 

人の成長こそ事業や会社の成長と考えるカルチャーが根付いており、これまでは若手という括りで、さまざまな機会を与えられる立場で、成長してきましたが、4年目になった今はそんな甘い立場ではないと思っています。

 

これからは自分が、人、組織、事業の成長に向き合い、自ら機会を与えられる存在になりたいなと思いました。

 

自ら機会を作り出し、人に機会を与えることで人が成長し、事業が成長し、会社が成長する、そしたら社会が良くなる。全ての原点は自分にあると捉えて、これからも精進していきます。