面接を受けた部屋は「さくらホール」という名前だった。
中はかなり広く思ったよりも面接官の方と距離がある。

持ってきていた荷物を後ろの机に置くよう指示があったのでカバンとコートを丸めて置き、椅子の横に立つ。

面接官の方は両サイドに男性、中央に女性という布陣だ。
中央にいる女性は5月の説明会で僕の質問に答えてくれたアジアセンターの方のようだ。

まずは面接官の方の挨拶があり、その後
「緊張していると思うので、まずはリラックスして答えてください」と女性の方がいう。
続けて
「日本語パートナーズについてどの様に情報収集をしましたか」と質問があった。

僕は、公式HPや個人のブログを参考にしたと答えた。なぜか説明会に言ったことや大学で説明があったことは口から出てこなかった。
今思うと、完全に緊張していたのだ。

他の方もそれぞれ答えたあと、面接が始まる。
その前に面接は時間が限られているので簡潔に答えてくださいと念を押して言われた。
今まで面接を受けた方のブログをみるにかなり重要だと思う。


*他の方の回答は個人情報的なあれ(語彙力の不足)があると思うのであまり書かないようにする。



「自己紹介と日本語パートナーズとしてなにが出来るかを1分で」

出身地、経歴を手短に。あとは営業マンだったので何かを売り込むのは得意なので日本を売り込む事ができる。
途中タイマーがなってしまって20秒程オーバーしてしまった。



「インドネシアについて調べたこと、そして興味があったこと(イスラム教関連以外で)」

僕はイスラム教について興味があると応募書類に書いたので、それ以外と言われたのだと思う。

料理が好きなので料理がおいしそう、音楽が好きな人が多いと聞いたので色々交流したい。
そして、日本語学習者が多いということについて話をした。

僕はインドネシアだけ希望していたので聞かれなかったが、他3名はインドネシアともう一つ併願していたのでインドネシアともう一つの国の違いはなんだと思うか聞かれていた。



「日本語パートナーズと個人留学や海外インターンその他の海外ボランティアはなにが違うと思うか」

この質問は考えがまとまった人から挙手をして答える形式だった。

日本語パートナーズは自分が主役ではなくアシスタントとなること、そして国費が使われているため責任があることを話した。



「田舎と都会で自分はどちらが活躍できそうか、また心配なことはなにか」

観察力があり、見聞を広げるなら都会の方が対象が多いため、都会。
生活ではやはり衛生面が心配であると答えた。

また、僕は左利きのため物を渡したり握手を左でしないように気をつけたいと伝えた。



「苦手な人はどのようなタイプか。また、今までそのような人にどう対処したか。」

営業のときの経験を交えて、自分の意思表示がない人が苦手だと答えた。

わがままだったり自分の意見を押し通そうとする人はどうとでもなるけれど、なにを考えているか分からない人は実際どうしようもない。 
なのでそういう人にはこちらから全てオープンにするしかない、それでもダメなら適度に距離をとる。




「日本語パートナーズとして教室にいることを想像してください。あなたはどこにたっていますか。また、なにをしていますか。」

黒板の前で学習者の様子を見ながら、ネイティブの発音聞かせている。


「CPがチョコレトというカードを掲げて、読んでくださいと言いました。なんと読むか。」

チョコレート
本当はチョコレトとそのまま読もうとしたけれどそのまま勢いで読んでしまった。
また、面接者4人でCPが間違えた場合どうするか2分ディスカッションをした。


「これは○○です。という文型を導入しているときあなたにはパートナーズとして何が出来るか」

ネイティブの発音を聞かせることができる。
また、○○に色々なものを代入して練習させたりできる。

↑具体的には?

例えば○○にドラえもんやトトロなどみんなが知っているキャラクターにしてみると楽しく授業ができると思う。



「CPが授業にこないので、45分何かしてくださいと言われたら何をするか」

歌を教えます

↑具体的には

ドラえもんとか

↑歌ってみてください

あんなこといいな出来たらいいな

↑そっちですか

!?!?!!

↑ジブリも歌ってください

となりのトットロートットロー

45分と限られているので、馴染みの歌をワンフレーズでもネイティブの発音で歌えたら日本語に興味を持ってくれると思う。

このあと僕だけ歌うのは不公平ということで他の方たちも歌を歌うように言われていた。
僕のせいで申し訳ない。


そして最後に英語で答える質問
他の方は

「やっていた部活について」
「出身地について」
「日本のアイドルについて」

そして僕は
「得意料理について」
(僕は応募の際、料理が好きだと書いたためだと思う)

僕は煮カツが得意なので、そう言おうと思った瞬間
「これ、ムスリムが多いインドネシアで言っていいのか」
ということが頭をよぎり、思考が停止してしまった。
次の瞬間には
「質問を変えてもらうことは出来ますか」
と聞いていた。

「別の質問も料理関係ですが、大丈夫ですか?」
と聞かれたので、大丈夫ですと答え質問を

「好きな日本料理はなんですか」
に変えてもらった。

一瞬フィッシュバーガーと言いそうになったけれど、今度はちゃんと鰻重について答えることができた。

ただ僕の英語力はひどいので

鰻重は鰻をさばき、甘辛いタレで焼きます。
最後にはそれをご飯に乗せます。
とてもおいしいです。
しかし、あまり私は食べません。
何故なら高いからです。

くらいしか言うことができなかった。


そして面接は終わり、僕ら面接者はそれぞれの帰路に着いた。


事前情報だと面接の後、適性検査(?)があるようだったけど玄関まで案内されたのでないのだろう。



帰りのバスで僕は
歌を歌ったときの、「そっちですか」とは何だったのだろう、アッタマテッカテーッカの方が良かったのだろうかと考えたけれど気付いたら寝ていた。

ちなみにモスで僕がクラムチャウダーだとおもっていたのはミネストローネだったらしい。







結果は2月下旬までに通達とのことだったので、20日くらいかなと思ってたけれど3日後にはメールが来ていた。

僕のイメージだと震える指でメールを開くつもりだったけれど
件名が「日本語パートナーズ内定のお知らせ」となっていたので通知の段階で受かっているのがわかった。


色々あったけれど無事受かって本当に嬉しかった。
面接も和やかな雰囲気で面接官の方、そして一緒に面接を受けた方に感謝の気持ちでいっぱいだ。