「遺跡発掘師」シリーズ2作目、読了。
昨日は午後から大雨で、家から出れなかったので読書が進みましたニコニコ
感想は読書メーターにサラッと書いたのですが、今作は心に刺さる台詞があったのでブログに書きたいと思います。

桑原水菜さんが、こういう台詞を書くことに驚きでした。3作目も読みたくなりました。
序章の明るさから一転して、本編は じっとりした話でした。
殺人は起こるし、誰が殺したのか分からないし…ガーン

📖本文より
(無量)「俺は……人間ってやつがあんまり好きじゃないんです。よく分からないんです。人間って生き物が。古生物のほうが向いてるんだと思います。人と関わるのは最低限にしたい俺みたいなヤツが歴史をやるなんて……そもそも変なんですよ」
(高野)「違う。人との関わりを避けるのは、君が人の心に敏感すぎて疲れてしまうからだ。」
「顔色を窺いすぎてるだけです」
「感じようとしなくても感じてしまう。それが感受性なんだ。そういう君にこそ過去の人間の所業と向き合って欲しいな」
📖

これは無量(遺跡発掘師)と高野(考古学者で調査員)の会話の一部です。
「第八章 逃げてはいけない」がなんとも言えなくて…😢

人に傷つけられ、人とは関わりたくないと思ったけど、また人に助けられるという巡り合わせ。生きてる限り楽にさせてはくれないんだな。

2020年の日本では、第二次世界大戦が起きたことすら信じられないけど、現実に起きたことを忘れてはいけないと気付かされました。
特攻隊なんてどれだけ怖かっただろう。
お国のためではなく、自分のために生きてください。