Sくんとのことを終わらせた数日後

Zから電話がかかってきた。
いつも通り、普通に話をして
「また掛ける」と言われて電話を切った。

それからパタリと一切の連絡が無くなった。

何か気に障るようなことを言ったのかなと思ったけど
大した話はしなかったし
いつも通りだったはず。

具合でも悪いのかな?
携帯無くしたのかな?

そんなことを思いながら更に数日が経った。

2週間ほど経って
メッセージを送ってみた。
既読にならない。
ブロックされたのかなと思って寂しかった。

そんなに会う機会はなかったけど
割と仲良くしてた方だし
いろんな話もしていたから
もう会わないにせよ
最後はきちんとお礼を言いたいと思った。

ありがとうと送ろうかなと思っていた矢先
ふと前に送ったメッセージにひと言だけ返事が返ってきた。

「ずっと連絡がないから心配したよ。何かあった?」
そう送るとまた既読スルーされて
1週間が経った。

もうホントにいよいよ最後にしようとすると
また何も無かったようにメッセージが送られてきた。

この人が何を考えているのか
全く分からない。

以前は一日に何度も電話してきたこともあったし
メッセージもしょっちゅう送ってきていた。

今こうして
ずっと振り回されるのが嫌だと思った。

もういないものと考えよう
そういう結論にいき着いた。

いちいち振り回されない。
いちいち気にしない。
相手をコントロールすることは出来ない。
だから自分の捉え方を変えるしかない。

こうしてZもいなくなった。

夏至前の出来事。