おとめ座新月を迎えるまでに
親友Bちゃんと私は
石頭をかち割られるような
そんな数日を過ごし
本当の意味で
自分らしくありのままで
生きられるように
もっと軽やかに生きられるように
導いてもらっている感覚を
ひしひしと感じていた。


これまで出来ていると思っていたことも
実は出来ているつもりだっただけだと
そんなことにも気が付いて
とても実りある
人生のターニングポイントになりうる
そんな数日だった。


新月の日は
朝から眠くて身体がだるくて
何にもする気が起こらなかった。


コミュニティの集まりの夜

彼から電話がかかってきた。
いつものように
他愛もない話をして
電話を切った。

何だか分からないけど

彼が私のキモチを確認しているような気がして

自分につなぎ止めて置きたいと

思っているように感じた。



けれど現実の彼は

私に早く他の人を見付けるように言うし

もう二度と私に戻ることはないと言う。



言ってることと

やってることがズレてて


そういえば

彼は自分の本心を隠すクセがあって

嘘つきなんだと

ずっと言っていたことを思い出す。


付き合い始めた頃の彼が

多分本当の彼で

その時の彼は

素直でありのままの姿だったし

言ってることと態度も一致していた。



時間と共に

何だか壁を作られているような

意固地になっているような

それこそ嘘の彼の姿になっていったような

普段の彼に戻ってしまったような

また心を閉ざしていったような

そんな気がすると

今頃になって思う。



素直にありのままの自分を出すことを

やっぱり諦めてしまって

こんなの自分じゃないって

変化を怖がる彼が

そう思い直したんだなって

今頃になって思う。




彼がもうそのままで生きると決めたのなら

私はそこに合わせている訳にはいかない。


私はそこの次元に留まる訳にはいかない。


だから私は前を向く。


何度もそう思って

先へ行こうとするけれど


彼以外の男性を

男性として見えなくて

彼と全く同じ人を

探している自分に気付いて


こんなに彼に執着している自分が嫌になる。



いつまで彼にこだわって

いつまで彼にとらわれてしまうのか


歩むべき道がなかなか見えてこなくて

『軽やか』って言葉に

ただただ憧れのキモチを抱いている。


『軽やか』に生きる人たちに

ただただ憧れのキモチを抱いている。