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旧道の七曲を何事もなく通過した私たちは、2年前のゴールデンウィーク直前の日曜日、私が箱根への小旅行(8)(9)にかけて辿ったそれと逆の道筋を辿り、国道一号線と椿ラインの交叉する「箱根関所南」の交叉点を左折します。
ここから箱根新道芦ノ湖大観ICに至るまでの区間は、映画「妻の勲章」の一シーンと思しき映像に映し出された場所で、当初七曲の次に私が可能性が高い、と考えていた所でした。

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過去記事:箱根への小旅行(17)

芦ノ湖畔の箱根関所南交差点を宮の下方面から左折すると、結構な斜度の坂道が芦ノ湖大観ICまで続きます。
先ほどの旧東海道の七曲と同様、できるだけAさんに周囲の状況を良く見て頂けるように、いつもよりゆっくりとしたペースでこの坂道を登ります。

やがて、ほどなくして箱根新道のICに到達しました。

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「ここが芦ノ湖大観ICです。」
そう言って、私は再びバックミラー越しにAさんの様子を伺います。

が、反応は同じ。
Aさんは、先ほどの七曲の時と同じく、軽く頷くのみでほぼ「無反応」です。

(…ここもなし、か。)
まあ、元々「ここは違うだろう」と私も考えていましたからして、「全くの無反応」であることも「想定の範囲内」であることはあります。

ただ、この付近は大観山レストハウスから椿ラインが直接目視できる数少ない地点のひとつ。
もしかすると「ゴール地点からスタート地点でスタートを待つライダー達に旗を振って合図した」という事実から推測される「スタート地点」が、「大観山から直接目視できるこの付近」であった可能性があります。
私にしてみれば、「その可能性が事実として明らかになるかも」という期待は、うっすらとではありながらもあった訳なのですが…。

が、残念ながらAさんの反応は、やはり「無反応」。
「ここがスタート地点だったかも」という推測も、どうやら当たってはいないようです。

木々の間から垣間見えた大観山山頂を横目に見ながら、私たちを乗せた車は、静かに椿ラインを登って行きます。