枕選びは難しいですよね。


それぞれの首に合ったものにしないといけないので、中々、自分に合う枕を選ぶのは困難です。


専門の所で作ってもらって、最初は良かったけど段々合わなくなってきた。等の話もよく聞きます。


一体どうすれば良いのか?


一つの指標になりますが、


【枕が高いと脳卒中になるリスクがある】

というのがあります。


    

国立循環器病研究センター(大阪府吹田市、理事長:大津欣也、略称:国循)脳神経内科の江頭柊平医師、田中智貴医長、猪原匡史部長らのグループが、脳卒中※1の原因の一つである特発性椎骨動脈解離は枕が高いほど発症割合も高く、またより固い枕では関連が顕著であることを立証し、殿様枕症候群(英語名:Shogun pillow syndrome)という新たな疾患概念を提唱しました。
 この研究成果は、国際学術誌「European Stroke Journal」オンライン版に、2024年1月29日に掲載されました。


脳卒中は、通常高齢者に起こる疾患ですが、若年-中年者にも起こり、高い枕の使用がその原因の一つとして関連していることが明らかなっています。


昔から、日本では、高枕の習慣があり、高枕と脳卒中の関連性は当時の人々も認識していたみたいですね。


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日本には殿様枕と呼ばれる高く硬い枕が17−19世紀に使われていたそうです。髪型を維持するのに有効だったとされ、名前は“殿様”ですが広く庶民の間にも流通していたようですね。



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1800年代の複数の随筆には、「寿命三寸楽四寸(12cm程度の高い枕は髪型が崩れず楽だが9cm程度が早死にしなくて済む)」といった言説が流布していたと記載があります。


何気ない睡眠習慣が脳卒中のリスク因子になる事もあるので、

高枕の習慣のある方は注意しましょうね!


参考文献

https://www.ncvc.go.jp/pr/release/pr_41662/