施行日:2022年6月12日(日)
競馬場:東京競馬場
距離 :芝左回り1,800m

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ザダル

前走G3ダービー卿チャレンジトロフィーでは、道中は後方でレースを進め、直線を迎えましたが、進路を見つけられず、見せ場を作れず、10着でした。

 

スタートはまずまずでしたが、序盤は急かすことなく、後方で脚を溜める競馬に徹しました。

4コーナー出口から追われましたが、馬群を捌くことができず、なだれ込んだという内容でした。

 

そもそもがサウスポーであり、右回りの成績はからっきしというような馬ですので、まずはやはり右回りがだめだったということでしょう。

レース内容も微妙で、適するレースが無くて、とりあえず使われただけなのかもしれません。

 

それを考えれば、今回は条件一変となりますし、そもそも昨年の勝ち馬です。

間違いなくこの馬に一番合う舞台に変わりますので、ガラリ一変を期待しましょう。

ジャスティンカフェ

前走3勝クラス湘南ステークスでは、道中は後方2番手でレースを進め、直線は大外一気を見せ、残り200m過ぎて先頭に立ち、勝利しました。

 

どこからでもレースができる馬ですが、この日は外枠もあってか、序盤は抑えて後方からのレースとなりました。

直線で大外に出されると、そこから一気の伸び脚を見せ、残り200m過ぎて、逃げた2着ウインシャーロットをきっちり差しきり、抜け出したというものでした。

 

内容は3勝クラスで留まるようなものではない、かなり強烈なものでした。

たしかに基本は差しで勝負するとはいえ、1頭だけ32秒台の上がりの脚を使ったのですから、評価できる勝利といえます。

 

不良馬場の新馬戦勝ち馬とはいえ、重馬場だったG3アーリントンカップでは大敗しており、この馬の唯一の馬券圏外がそのレースなだけに、馬場悪化は気になるところです。

とはいえ、エピファネイア×ワークフォースという血統ですから、ある程度馬場が悪くなっても対応できる下地はあると思いますし、当時は力がつききっておらず、格負けだったとすれば、当時よりも力をつけた今回なら、気にしなくてもよいのかもしれません。

 

勢いは本物でしょうし、どんな末脚を発揮することができるでしょうか。

トーラスジェミニ

前走G3ダービー卿チャレンジトロフィーでは、道中は3番手を追走し、3コーナーで2番手に上がり、直線を迎えましたが、粘ることができず、12着でした。

 

スタートして先手を主張しましたが、行き切れず、3番手からのレースとなり、残り600m過ぎてポジションを一つ上げると、そこから先頭に立とうと、強く追われました。

直線半ばまで粘っていましたが、最後は後続の末脚に屈し、馬群に飲まれていきました。

 

昨年のG3七夕賞勝利後は精彩を欠いているレースが続き、2走前は交流重賞出走など、迷走していることがわかります。

前走の様子を見ても、以前よりもダッシュ力が衰えているようで、先行力に陰りが見えていることから、以前のようなレースができていないのでしょう。

 

とはいえ、一昨年に人気薄で3着に持ってきた事実は確かですし、元々成績にむらのある馬でした。

時計のかかる馬場になれば、まだまだ一発の可能性を秘めているだけに、近走成績だけで消しにするのは危険かもしれません。

 

大穴の存在ですが、そういう時こそ怖い一頭ですので、余裕がある方は押さえても良いでしょう。

ノースブリッジ

前走3勝クラスアメジストステークスでは、スタートしてすぐに先頭に立つと、そのままレースを引っ張り、直線も粘り通して逃げ切り、勝利しました。

 

スタートして少し気合いをつけると、すぐにハナに立つことができ、道中はややかかりながらでしたが、逃げの手打つことができました。

直線は、馬場の荒れたインを避けるように外目に持ち出されると、そのまま粘り通して逃げ切ったというものでした。

 

番手でもレースができることはできますが、差し味に魅力がある馬ではないですので、逃げて粘り通す方が、この馬には合っているのでしょう。

かかりながらの逃げでも粘り通すのですから、この馬の根性はなかなかのものと考えられます。

 

逆に、番手にもつけられずに後方となると、全く見どころのないレースになってしまう馬なので、スタートや枠の並びは重要となります。

早い時期から活躍してきた馬ですが、2勝クラス、3勝クラスを戦って今回に挑みますので、単なる早熟馬ではなさそうで、力は以前よりもつけてきているといえます。

 

やや時計のかかる馬場も良さそうで、梅雨時期のこの時期の馬場も問題ないと思います。

距離も申し分ないですし、当日、先行有利の傾向ならば、この馬の粘り込みを気にしてみましょう。

ヤマニンサンパ

前走3勝クラス飛鳥ステークスでは、道中は中団やや後方からレースを進め、直線は馬群の中から脚を伸ばし、ゴール前で差し切って、勝利しました。

 

内枠からの発走で、当初はラチ沿いにつけながら、途中でやや外目、馬群の中に移してのレースでした。

直線は馬群の中からの抜け出しで、やや狭くなりかけましたが、脚色が勝っていたこともあり、こじ開けて抜け出しての勝利となりました。

 

2走前の1勝クラスを、高いパフォーマンスで勝ち切り、前走は格上挑戦ながら、ハンデ戦だったこともあり、斤量の恩恵も生かした勝利だったといえます。

ただ、斤量差はあったものの、抜け出した時の鋭さは他馬を圧倒するものでした。

 

ディープインパクト産駒ですので、東京の芝も合うことでしょう。

梅雨時期のレースですので、雨にたたられるかもしれませんが、仮にそこまで雨の影響がない馬場ならば、かなり鋭い脚を使うかもしれません。

 

1800mはこの馬の得意距離でしょうし、極端に馬場が渋らなければ、上位争いに食い込むチャンスかもしれません。

飛び級で3勝クラスを突破した身ではありますが、その素質を買ってみるのも手でしょう。

 

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