施行日:2022年6月4日(土)
競馬場:中京競馬場
距離 :芝左回り2,000m

ヴェルトライゼンデ

前走G2アメリカジョッキークラブカップ(2021年)では、道中は中団後方でレースを進め、直線じわじわと追い上げましたが、勝ち馬をとらえきれず、2着でした。

 

不良馬場の中、終始中団後方でレースを進め、残り1000mから鞍上の手綱が動き始め、進出を開始しました。

ただ、それもじわじわで、終始この馬より前にいた勝ち馬アリストテレスを最後まで交わすことができなかった、というレースでした。

 

この年の3月に屈腱炎を発症したことがわかり、長期休養に入り、今回は1年以上の休み明けの実戦となります。

もちろん、それまでの実績を考えれば、ここでも上位必至、といいたいところですが、いくら休養明けに強いノーザンファーム生産馬とはいえ、怪我明けというのは考慮が要ります。

 

調教の仕上げも気になるところですし、仮に調教が良くて凡走するようであれば、休み明けの分か、能力が戻っていないか、あるいは故障した脚を気にしているかを考えます。

元値を考えれば押さえは必要でしょうが、様子見が妥当でしょう。

カイザーバローズ

前走G3新潟大賞典では、道中は中団後方でレースを進め、直線は馬場の真ん中から脚を伸ばしましたが、わずかに及ばず、2着でした。

 

中団後方に位置取りましたが、終始頭を上げ、行きたがる様子が見て取れました。

直線半ばから追われ、一瞬先頭に立つ場面もありましたが、重賞ウィナーの勝ち馬レッドガランの伸びに屈し、わずかに重賞制覇には及びませんでした。

 

初重賞挑戦で、頭を上げながらの追走だったにもかかわらず、僅差2着に好走ですから、G3くらいであれば十分戦えることを示した一戦だったといえます。

もちろん、第3場の競馬場で行われたハンデG3ということもありましたが、勝った馬が重賞勝ち馬ですから、好内容と考えて良いでしょう。

 

さて、今回は別定G3ですので、前走よりもレベルが高くなると考えて良いと思います。

とはいえ、上位馬は不安のある馬が多いですし、それならば、この馬の勢いを買った方が良いと思います。

 

好走実績もあるコースですし、狙いの立つ一頭といえるでしょう。

サンレイポケット

前走G2金鯱賞では、道中は中団後方でレースを進め、4コーナーから追われましたが、直線は伸びず、7着でした。

 

まずまずのスタートから、序盤は無理にポジションを取りに行くことなく、外枠だったこともあり、馬群の外目を走るレースでした。

4コーナーから激しく追われ始めましたが、なかなか進んでいかず、直線も見どころがないままゴールとなりました。

 

条件戦では勝利実績がありますが、重賞以上では3着以外がなく、重賞以上だと中京競馬場が合わないのかもしれません。

また、馬体重大幅増で好走したG2京都記念からの2走ボケもあったのかもしれません。

 

今回は間隔を空けて挑む一戦となります。

とはいえ、重賞以上の実績がない、中京競馬場のレースなので、昨年の実績から人気になるかもしれませんが、危険な人気馬となる可能性が高いといえます。

 

ここをたたいてG1宝塚記念に挑むと思われますので、今回は推しにくい一頭といえるでしょう。

ジェラルディーナ

前走G2阪神牝馬ステークスでは、道中は最後方でレースを進め、直線は大外から脚を伸ばしましたが、伸びきれず、6着でした。

 

スタートしてすぐに最後方に下げてレースを進め、道中も動くことなく、最後方で折り合いました。

直線で大外に出されましたが、じりじりと伸びるだけで、上位争いに食い込むことはできませんでした。

 

確かに上がり最速の脚を使いましたが、最後方で脚を溜めていた分でしょう。

上位の馬は馬場の内目を通っており、位置取りと通ったコースから、厳しかったといわざるを得ません。

 

2走前がG2京都記念で、600mの距離短縮ということもあり、道中のペースについていけなかったと考えられます。

本来ならばもう少し前目の位置を取ることができる馬ですが、道中は馬群から離れた最後方だったことを考えると、現状マイルでは短いと考えるべきでしょう。

 

今回は距離延長ですので、前走よりは追走が楽になると考えられます。

あとは、これまでの好走が軽斤量の場合のみなので、今回もそこまで重くないとはいえ、斤量に対応できるかもカギといえます。

 

母ジェンティルドンナの良血馬は、そろそろ花を咲かせることができるでしょうか。

ショウナンバルディ

前走G1大阪杯では、道中は中団前目でレースを進めましたが、3、4コーナー中間から手ごたえが怪しくなり、直線は伸びず、12着でした。

 

外目の枠から無理してポジションをとることなく、出たなりでの位置となりました。

ただ、3、4コーナー中間ではすでに手ごたえが怪しく、着差的な結果ではそこまで大負けしていないものの、上位に来られるのは厳しそうな走りでした。

 

昨年のG3中日新聞杯で大穴を空けて重賞初制覇となった馬ですが、その後の成績は5着以内すらなく、そんな馬ですから、G1では力負けといえるでしょう。

G2でも厳しい馬ですから、今回G3というのは条件好転といえます。

 

また、重賞制覇をしたコース替わりですし、元々の実績を考えれば、中京競馬場でG3なら、再度大駆けの可能性もあります。

そもそも、昨年2着の馬ですし、今回走っても不思議ではないといえます。

 

好走した時が比較的前目のポジションをとっているように、先行できるメンバーや枠の並びならば、狙ってみても良い一頭といえるでしょう。

 

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