施行日:2022年5月15日(日)
競馬場:東京競馬場
距離 :芝左回り1,600m
ソダシ
前走G1フェブラリーステークスでは、道中は3番手でレースを進め、直線も粘りきり、3着でした。
スタートからまずまずの行きっぷりで、3番手でレースを進め、4コーナーで2番手に押し上げ、直線は前を追いました。
ただ、逃げたテイエムサウスダンはしぶとく、交わし切れないのはおろか、外から伸びた勝ち馬カフェファラオにはあっさり交わされてしまいました。
とはいえ、初ダートだった2走前のG1チャンピオンズカップとは打って変わって好走できたことで、ダートでもめどが立ったといえます。
ただ、これは、元々砂質の軽い東京ダートで、重馬場でさらに軽くなったことで、芝で実績を挙げた先行馬ということもあって、好走できたと思います。
今回は3走ぶりの芝でのレースとなります。
距離に関しては間違いなくこのあたりが良いでしょうし、そこまで馬体が増えて変わったわけでもないので、まだ芝でも悪くないと思います。
あとは、レース直前の気配には注目です。
G1秋華賞のように、明らかにいつもと異なる気配があった時は、レースに気持ちが向いていないですので、惨敗も考えられます。
久しぶりの芝G1で、どんな走りをできるでしょうか。
ソングライン
前走G3 1351ターフスプリントでは、道中は中団のインでレースを進め、4コーナーから直線にかけて外に出すと、直線は内の馬とのたたき合いを制し、勝利しました。
初めての海外遠征でしたが、状態も問題なく、気配も悪くなく、道中も中団で折り合ってレースを進めました。
4コーナーから直線にかけて、馬群が横にばらけたこともあり、うまく外に出すと、残り150mから内の馬とたたき合いになり、残り50mで抜け出したというものでした。
当日の芝のレースは日本馬が圧倒したことで分かるように、日本馬向きの高速馬場だったことは、間違いなく味方したといえます。
相手関係的にも日本馬が有力になるのは間違いないですし、そもそもG3ですから、日本馬が勝ち負けになるのは当然だったとして、外から差したのは評価できるものといえます。
今回は距離延長になりますが、もちろん1600mも問題ないですし、そもそも同コースで行われた昨年のG2富士ステークスの勝ち馬です。
海外帰り初戦となりますが、状態が問題なければ、十分勝ち負けになって良い存在であるといえるでしょう。
デアリングタクト
前走G1クイーンエリザベス2世カップでは、道中は3番手で追走し、直線は内目からじりじりと脚を伸ばしましたが、前をとらえきれず、3着でした。
少頭数だったこともありますが、普段よりも前目の位置取りでのレースで、折り合いはまずまずでした。
直線は他の馬も伸びていたこともありますが、これまでのようなキレを見せることはなく、3着どまりでした。
そのあと、繋靭帯炎を発症していたことがわかり、昨年シーズンを棒に振り、今回は復帰初戦となります。
競走馬生命にもかかわる怪我をしてしまったわけで、復帰できることで、この馬の走りを再び見られるのはうれしいですが、どこまでパフォーマンスが戻っているかは気になります。
そもそもが長期休養明けですし、3歳の無敗三冠牝馬ということで、そこからどこまで能力の上積みがあったかも、正直疑問です。
また、マイル戦自体も3歳春のG1桜花賞以来で、それ以降は2000mをメインに使われてきたわけで、道中のスピードに対応できるかも疑問です。
レイパパレ
前走G1大阪杯では、道中は外目3番手でレースを進め、直線は先頭に立つシーンもありましたが、最後に差され、3着でした。
徐々に折り合いに進境が見られた近走ですが、今回は向こう正面で引っかかることもなく、外目の枠も問題ないところを見せました。
直線は先頭に立ち、連覇なるかというところを見せましたが、最後はわずかに勝ち馬ポタジェに差され、連覇を逃しました。
2000mのレースで、番手で折り合うことができたのは、これまでの敗戦と教育が実ったといえます。
もちろん、コース適性が上位だったことで好走できたこともありますが、気性の成長はプラスに考えて良いでしょう。
今回は距離短縮ですので、前走より折り合いは楽でしょう。
ただ、今回の距離短縮で、これまでの教育がフイにならないか、心配なところです。
また、ディープインパクト産駒ではありますが、戦績を考えると、時計のかかる芝の方が良さそうで、芝の軽い東京で、パンパンの良馬場になった時には不安があります。
実績は認めますが、今回の条件替わりがプラスとは言えませんので、どんな走りを見せるでしょうか。
レシステンシア
前走G1高松宮記念では、好スタートからレースを引っ張りましたが、直線での伸びが見られず、6着でした。
一頭だけ抜けて速いスタートで、すぐに先頭に立ち、重馬場にも関わらず、2ハロン目が10.3、前半3ハロン33.4という、かなりのハイペースでレースを引っ張りました。
そのハイペースもあってか、直線でのいつもの粘りは見られず、着差こそそれほどでもありませんが、差し馬勢に飲み込まれる形になりました。
馬体重が516㎏で、前走比プラス18㎏というのは、さすがに太かったのではないかと思います。
相手関係を考えれば、十分勝ち負けになる相手だっただけに、絞り切れなかったことと、あまりのハイペースにやられた、ということでしょう。
まずは、今回はどこまで絞り込んでこられるか、というところが焦点になります。
510㎏を超えたのは前走が初だっただけに、510㎏は下回りたいところです。
また、前走の行きっぷりを考えると、今は1600mだと長いと思います。
そもそも、3歳秋以降、1600mでは結果が出てないので、距離不安は付きまといます。
使ってくる以上はそれなりに勝負ですので、距離には目をつぶって、馬体重だけは必ずチェックしましょう。