施行日:2021年5月8日(日)
競馬場:新潟競馬場
距離 :芝左回り2,000m
アイコンテーラー
前走リステッド競走大阪城ステークスでは、道中は中団でレースを進め、3コーナー過ぎからポジションを上げていくと、直線は外から脚を伸ばしましたが、3着でした。
中団の馬群の中でもまれながらのレースとなりましたが、ひるむことなくレースを進めました。
徐々にポジションを上げ、4コーナーで前をとらえられる位置まで上がりましたが、まずまずの伸びといったところでした。
52㎏の前走で、上がり最速は2着のカレンシュトラウスでしたし、この斤量で勝ち切れないとなると、重賞クラスでは厳しいかもしれません。
とはいえ、リステッド競走で52㎏ならば、さらに軽くなる可能性が考えられますし、実際、3走前のG3愛知杯では51㎏でしたので、このあたりのハンデになりそうです。
その時は5着で、コンマ3差のレースでしたので、ハンデ重賞なら戦えるのでしょう。
また、この馬は、新潟競馬場が4戦4勝と好相性の舞台なので、舞台相性で一発狙ってみるのはありだと思います。
荒れる重賞ですので、このようなコース相性の良い馬を狙ってみる手はありでしょう。
カイザーバローズ
前走3勝クラス但馬ステークスでは、道中は後方3番手でレースを運び、直線は馬群の外目から脚を伸ばし、ゴール前で粘る逃げ馬を捕まえ、1着同着でした。
少頭数の後方でレースを進め、スローペースの中、折り合ってレースを進めました。
直線で外目に出されて脚を伸ばし、逃げ粘るアルサトワに追いつきましたが、同着という結果でした。
前残りの馬場で差してのレースだったので、同着とはいえ、差し切れませんでしたが、内容的には前で粘ったアルサトワよりも強いレースでした。
ともかく3勝クラス突破でオープンクラス入りですから、条件馬でなくなったのは良かったのではないかと思います。
今回はオープンクラス入り初戦で、重賞初挑戦となります。
条件戦を勝ってすぐの身なので、ハンデもおそらくそれほどではないですし、左回りも実績があるので、悪くないと思います。
ただし、開幕週の新潟競馬場ですので、さすがに外伸び馬場とはいかないと思います。
先行経験もあるので、位置がとれるようならば、チャンスが出てくるでしょう。
ステラリア
前走G1大阪杯では、道中は中団後方でレースを進め、直線はやや外目に出されて追われましたが、伸びきれず、8着でした。
中団で折り合うことができ、道中は順調だったといえるでしょう。
4コーナーから直線入り口にかけて外に出されましたが、そこまで伸びきれなかったという内容でした。
元々切れる脚はない馬なのですが、状態の良さから、久しぶりに跨った福永祐一騎手は、同コースで行われ、勝利した、リステッド競走忘れな草賞のイメージで乗ったのでしょう。
ただ、その時よりも上がりがかかっており、認識よりも馬のタイプが変わっていたのかもしれません。
事実、昨年秋から490㎏台で走っており、以前は470~480㎏だったことからも、馬体が成長し、ジリ伸びのタイプに変わったと思います。
前走も上がり自体は上位でしたので、上がりは使えるが、限界のあるタイプであるというタイプなのでしょう。
となると、上がりがかかるレースの方が良いですが、今回は新潟競馬場の開幕週で、良馬場ならば厳しいといえます。
雨で馬場コンディションが悪化していたときに、開幕週の良さが相殺された馬場であれば、相手関係を考えても、上位争いになってくるといえるでしょう。
トーセングラン
前走3勝クラス高山ステークスでは、道中は2番手を追走し、直線入り口で、馬なりで逃げ馬を交わすと、直線は外から伸びた2着馬を何とか振り切り、勝利しました。
スムーズなスタートからすんなり2番手につけ、折り合いもつき、逃げ馬をマークするようにレースを進めました。
4コーナー出口で先頭に立つと、直線も粘り通し、外から伸びたシャフトオブライトをアタマ差封じ、1年3か月ぶりのレースを制しました。
脚部不安で1年3か月ぶりのレースになりましたが、ここからまた1年近くの間隔が空いてしまいました。
かなり脚元の弱い馬なのでしょうが、それだけ1戦1戦が勝負になるといえます。
前走で3着だったフライライクバードは、昨年のG2アルゼンチン共和国杯で3着に入った馬ですし、条件戦で人気薄だったとはいえ、悪い内容ではなかったと思います。
今回も人気はないかもしれませんが、一発の期待のある馬であるといえるでしょう。
ヤシャマル
前走G2日経新春杯では、道中は中団でレースを進め、3コーナーでポジションを上げると、直線は横広がりの馬群の間からしぶとく脚を伸ばしましたが、前には届かず、3着でした。
道中は近走より前目でレースを進め、馬の後ろにいれて折り合い重視でレースをしていました。
直線ではしぶとさを見せ、上位2頭には及びませんでしたが、初めて重賞で馬券圏内に入ることができました。
ハンデ重賞で斤量が軽かったこと、時計がかかる馬場だったことも功を奏したのでしょうが、近走とは異なり、中団から、勝負どころで前目につけたのが好走要因だったのでしょう。
松田大作騎手の好騎乗であったといえます。
今回もうまくいくとは言えませんが、昨年のG3新潟記念では4着に入っていますし、コース相性も悪くありません。
サウスポーは言うまでもないですし、はまれば上位進出の可能性もあるでしょう。