施行日:2022年5月8日(日)
競馬場:東京競馬場
距離 :芝左回り1,600m

インダストリア

前走G2弥生賞ディープインパクト記念では、道中は後方3番手で、やや行きたがりながら追走し、直線はじりじり伸びたが、上位争いには食い込めず、5着でした。

 

1600mからの距離延長で挑み、折り合わせるために後方待機策を選択したと思いますが、行きたがっている様子が見られました。

直線では、2走前のリステッド競走ジュニアカップ同様、外に張っており、左側だけチークピースを着用しましたが、あまり効果がなかったといえました。

 

若さを見せ、折り合いがつかなかったのはありますが、2000mだとキレがそがれる印象で、距離が長かったといえるでしょう。

半兄ケイデンスコールもマイラーですので、やはりマイルあたりの距離が合っているのかもしれません。

 

また、右回りだと外に張ってしまうので、左回りに変わるのはプラスです。

前走で人気が落ちるようならば、ケイデンスコールも好走したこの舞台で、一気の巻き返しがあっても不思議ではないでしょう。

ジャングロ

前走G2ニュージーランドトロフィーでは、スタートして逃げの手に出て、道中先頭で引っ張ると、直線もラチ沿いを粘り通し、逃げ切って、重賞初制覇を飾りました。

 

2走前が1200mだったということもあり、距離延長ですんなり先手を奪うことができると、そこからまずまずのペースでレースを引っ張りました。

直線に入っても内ラチ沿いで粘り、外から伸びたマテンロウオリオンに、一度は差されたものの、最後に差し返し、3連勝で重賞初制覇となりました。

 

藤田晋オーナーにとっても初めての重賞初制覇となったわけですが、何といっても、絶妙なペース配分の逃げを作った、武豊騎手の好騎乗があったといえます。

前半800mが46.8に対し、後半800mが46.7と、イーブンペースを作ったわけですから、さすが武豊ここにありというようなペースが、この馬の逃げきりに繋がったといえます。

 

唯一の馬券圏外が東京芝1600mで行われた、1勝クラスのベコニア賞ですし、東京芝1600mは逃げ切りが決まりにくいコースです。

正直、前走のレースが今回につながるかといわれると、厳しいかもしれませんが、「ウマ娘」関連の馬となれば、盛り上がりにスパイスを加えてくれることでしょう。

 

今回も逃げると思いますが、どこまで逃げられるでしょうか。

セリフォス

前走G1朝日杯フューチュリティステークスでは、道中は3番手を追走し、直線は前をこじ開け、馬場の5分どころを伸びてきましたが、勝ち馬の決め手に屈し、2着でした。

 

スタートから出していって3番手でしたが、少し引っかかり、なだめながらの道中追走で、3コーナーでは中団まで下げました。

直線は外のオタルエバーを外に吹き飛ばし、前をこじ開け、馬場の5分どころを伸びてきましたが、勝ち馬ドウデュースの決め手に負けた、というものでした。

 

ややラフな場面もありましたが、力は示した前走でした。

そこから間隔を空け、今年初戦のレースとなります。

 

前走がむしろ間隔を詰めて使われたくらいですし、昨年はG1も含め、重賞を3回も使われたのですから、そこまでネガティブな休みではなかったと思います。

左回りは問題なく、実績も間違いなくトップクラスですから、今回も期待ができると思います。

 

5ヶ月ぶりでの休みボケがなければ、十分勝ち負けになってくるでしょう。

ダノンスコーピオン

前走G3アーリントンカップでは、道中は中団でレースを進め、直線は馬群の中からうまく外に持ち出すと、勢いよく伸び、差し切って、勝利しました。

 

道中は中団の馬群の中でのレースで、折り合いも良く、スムーズな追走でした。

直線に入っても馬群の中でしたが、そこからうまくスペースを見つけ、外に持ち出すと、ぐんぐん伸びて、内の各馬を差し切ったというものでした。

 

前走は走りのバランスが悪かったようで、全く良いところがなく敗退というものでしたが、良馬場ということもあり、巻き返したといえます。

確かに2走前は、左回りが初めてでしたが、それよりも馬場の影響だったといえるでしょう。

 

さて、今回は左回りのマイル戦です。

走りのバランスの悪さがコーナリングの問題ではないとするならば、馬場さえ悪化しなければ、十分好走の可能性があるといえます。

 

阪神競馬場ばかり使われているので、他のコースでどうかというのはありますが、少なくともG1で3着になった馬です。

ここでも力のある所を示してほしいところといえるでしょう。

マテンロウオリオン

前走G2ニュージーランドトロフィーでは、道中は中団後方でレースを進め、直線は馬群の外から追い込み、逃げた勝ち馬に並びましたが、差し切れず、2着でした。

 

最内枠で、すっと下げると、下げすぎずに中団後方で、うまく馬群の外目に出してのレースでした。

直線脚を伸ばし、一度は逃げて勝利したジャングロより前に出たかと思われましたが、差し返されたというものでした。

 

内容は悪くなかったですし、力は示したと思います。

前走においては勝ったジャングロが一枚上手だったというところでしょう。

 

ピッチ走法ですので、どちらかというと東京よりも中山向きに思えますが、ピッチ走法の分、雨が降って馬場が渋れば、のめる馬を尻目に差し込んでこられるかもしれません。

左回りは問題ないですし、どこからでもレースができますので、どんなレースをしてくるでしょうか。

 

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