施行日:2022年4月23日(土)
競馬場:福島競馬場
距離 :芝右回り1,800m
アブレイズ
前走G3中山牝馬ステークスでは、道中は中団前目の外でレースを進め、直線で先頭に立つ場面もありましたが、外を伸びた勝ち馬に差され、2着でした。
前走から大幅に馬体を絞り、道中の運びはスムーズでした。
4コーナーから追われ始め、直線も良い脚で伸びてきましたが、勝ったクリノプレミアムの末脚が上だったという内容でした。
久しぶりの馬券圏内で、波乱の立役者の一頭となったわけですが、戦績的にも、春先の良馬場の芝1800mという条件が合っているのでしょう。
もちろん、馬体が絞れたのが良かったのでしょうが、被されることなくレースができたことも、好走の要因だったように思えます。
今回も比較的外目の枠であれば、というところでしょう。
もちろん、いきなり好走するタイプなので、今回も好走するかといわれると何とも言えないところですが、馬体が維持できて、スムーズに運べれば、もう一丁もあるといえるでしょう。
クリノプレミアム
前走G3中山牝馬ステークスでは、道中は中団外目でレースを進め、4コーナーから追われると、直線は大外から脚を伸ばし、ゴール前で前をとらえきり、勝利しました。
大外枠から道中は中団でレースを進め、折り合い、4コーナーから進出を開始しました。
直線はじりじりと足を伸ばし、ゴール前で先に抜け出したアブレイズをとらえ、重賞初制覇を飾りました。
16頭中15番人気での勝利で、大波乱の立役者となったわけですが、2走前16着からの巻き返しでしたので、かなり驚かされました。
とはいえ、3走前のG3京都金杯で5着に突っ込んできたように、軽ハンデならば重賞でも戦える馬だったということだったのでしょう。
今回は別定重賞であり、前走よりも斤量が重くなります。
斤量負けするタイプではないと思いますが、やはり前走も斤量差が生きたといえますし、スムーズなレースができた完璧なレースだったので、前走からの上積みは疑問です。
同コースでの勝利実績はありますので、前走同様、比較的外目の枠を引いた時にどうか、というところでしょう。
シャーレイポピー
前走3勝クラス武庫川ステークスでは、好スタートからハナを奪い、レースを引っ張ると、直線もラチ沿いを伸びて後続を完封し、勝利しました。
一番良いスタートを切って、難なくハナを奪ってラチ沿いにつけ、スローペースで後続を引っ張る形になりました。
ラチ沿い先頭のまま直線を迎えると、直線もさらに伸び、上がり2位タイの33.8の脚を使い、2着に1馬身1/4差をつけて逃げ切りとなりました。
本来は逃げ馬ではないですし、スタートが良く、ハナに立ったものの、かなりのスローペースの後傾ラップになりました。
そうなれば、最後に脚を使えるこの馬には楽勝だったといえるでしょう。
連勝でオープンクラスへ昇級しましたが、元々はクラシックへ挑戦しようとしていた良血馬ですし、ようやく良血が生きてきたように思えます。
逃げなくても良い馬ですし、控えても脚を使えるという脚質は、今回にも生きてくることでしょう。
福島競馬場も3走前に経験がありますし、2勝クラスでの話ですが、2着と好走しました。
近2走が阪神競馬場の長い直線でのレースでしたし、京都や阪神の外回りに良績が集まっていますが、決して今回のコース替わりも問題ないと思います。
距離も1800mまでなら持つと思いますし、勢いで上位争いになってもおかしくないでしょう。
ホウオウエミーズ
前走3勝クラススピカステークスでは、道中は3、4番手のインでレースを進め、直線は内からしぶとく伸び、ゴール前で抜け出して、勝利しました。
スタートをまずまず決めると、ポジションを取りに行き、前目のポジションを奪うと、折り合ってレースを進めることができました。
荒れたラチ沿いを避け、3、4コーナーはラチから空けて回ると、直線はじりじりと伸び、ゴール前で内から抜け出した、というものでした。
派手さこそありませんでしたが、前走は格上挑戦だったG3愛知杯15着から巻き返し、自己条件でしっかり結果を残しました。
今回はオープンクラス昇級初戦となりますが、牝馬限定戦ならば、十分戦えても良いと思います。
1800mでの実績も多いですし、中山競馬場を多く使われていることからも、直線は短いコースの方が良いことから、今回のコース替わりは、少なくともマイナスではないでしょう。
そもそも、1勝クラスを勝利したのは今回と同じ福島芝1800m戦でしたので、むしろ条件はプラスに思えます。
それなりに実績馬もいますが、2走前のような後方のレースにでもならなければ、今回のような条件の重賞なら、と思える一頭です。
自分のレースをして、どこまで戦えるでしょうか。
ルビーカサブランカ
前走G3中山牝馬ステークスでは、スタートで出遅れ、道中は後方でレースを進め、直線は大外から追い上げましたが、届かず、6着でした。
ゲートが開く直前に立ちあがり気味になってしまい、スタートで出遅れて、後方からのレースを余儀なくされてしまいました。
レースは折り合い、直線は外から詰めてきましたが、結果的に出遅れが致命傷となったレースでした。
勝ち馬との差がコンマ2差だっただけに、もったいないレースとなりましたが、着順はともかく、2走前で重賞初制覇を飾った地力は見せたと思います。
2走前から斤量は3㎏も課せられましたが、それでも上がりは上位ですし、悪くないレースだったと考えて良いのではないでしょうか。
今回は、まずはスタートがカギになるでしょう。
むしろ、スタートさえ決めれば、初めての福島ではありますが、函館で好成績を挙げている馬ですし、力のいる馬場も、小回りも問題ないので、今回の条件も悪くないでしょう。
相手関係も前走から大きく強化されたわけではないですし、スタートさえ決めれば、十分巻き返しの可能性があると考えて良いでしょう。