施行日:2022年4月16日(土)
競馬場:阪神競馬場
距離 :芝右回り1,600m

キングエルメス

前走G2京王杯2歳ステークスでは、道中は2番手を追走し、直線半ばで逃げ馬を交わすと、2着馬とのたたき合いも制し、勝利しました。

 

道中の折り合いはまずまずで、うまく立ち回りながら直線を迎えました。

直線は外のトウシンマカオとのたたき合いになりましたが、それを制し、重賞初制覇を飾りました。

 

その後、骨折が判明し、冬の大一番に進むことはできませんでしたが、骨折自体が軽度のものだったので、この時期に戦線復帰することができたものと考えられます。

骨折自体は残念でしたが、この時期に復帰できたのですから、陣営としてもほっとしていることでしょう。

 

さて、G2ニュージーランドトロフィーにも出走予定ではありましたが、1週後のこのレースに予定を伸ばして挑む一戦となり、今回は初めての阪神競馬場となります。

右回りの競馬自体は、札幌競馬場での勝ち星もあり、輸送が少ないのも好影響で、問題ないと思いますが、直線の急坂の経験がないだけに、対応できるか、というところでしょう。

 

また、1600mの初距離も気になるところです。

重賞勝ち馬ということで、人気になるでしょうが、休み明けや距離、直線急坂という課題をクリアすることができるでしょうか。

ジュンブロッサム

前走1勝クラスアルメリア賞では、道中は中団のインでレースを進め、直線はなかなか進路がなく、なんとか内をこじ開けて伸びましたが、2着でした。

 

スタートは問題なく、7頭立ての少頭数で、一団となった馬群の中団インでレースを進めました。

一団のまま直線を迎えましたが、インにいたこともあり、進路が空かず、やや強引に馬との間を割って伸びましたが、外を伸びた勝ち馬には及びませんでした。

 

勝ったピースオブエイトは、直線で外からスムーズに追いだして抜け出したのに対し、この馬はなかなか進路がなく、位置取りの差で2着になったといえます。

道中の運びは問題ありませんでしたが、圧倒的1番人気に支持されていましたし、残念な直線だったといえるでしょう。

 

今回はさらなる距離短縮となります。

ただ、G2マイラーズカップをレコード勝ちした、ワールドエースの産駒ですし、マイルへの距離短縮は何ら問題にはならないでしょう。

 

G3共同通信杯4着と、一応の重賞実績もありますし、G1皐月賞同週ということで、多くの世代の有力馬は皐月賞へ流れています。

それほどレースレベルも高くないでしょうし、これまでの実績を考えれば、上位争いになってくるでしょう。

タイセイディバイン

前走G3ファルコンステークスでは、道中は中団でレースを進め、4コーナーで徐々に外に持ち出し、直線は馬群の外から脚を伸ばしたものの、勝ち馬には届かず、2着でした。

 

スタートは五分で、中団、馬群の真ん中で折り合ってのレースで、3、4コーナーにかけて徐々に外に持ち出し、直線を迎えました。

直線は馬群が密集し、内はごちゃついていましたが、馬群の外に出せた分、比較的スムーズに追い出され、上位進出ができたといえるものでした。

 

2走前は2000m戦で、そこから一気の距離短縮で、13番人気ながら2着に突っ込んできたのは、スムーズなレース運びだったことも影響したといえるでしょう。

また、母ダイワスピリットの兄弟には、G3中京記念を勝利したグレーターロンドンがおり、距離短縮で対応できそうな血統の下地もあったと考えられます。

 

もちろん、前走が人気薄でのものでしたし、今回もそう簡単には好走できるとは思いません。

ただ、前走で勝利したのは、2歳時から注目されていたプルパレイですし、悪くない相手に2着ですから、そのあたりは評価した方が良いでしょう。

 

2000mながら、阪神競馬場で未勝利を脱出した馬ですし、コースは悪くありません。

再度の大駆けに注意しましょう。

ダノンスコーピオン

前走G3共同通信杯では、道中は中団後方でレースを進め、直線は馬群の外に出されましたが、伸びきれず、7着でした。

 

大外枠から、レース序盤はやや力んでいそうな走りも見られましたが、それほど気になるほどのものではありませんでした。

直線は馬場状態の良い外目に出されましたが、これまでのような末脚は見られませんでした。

 

雨が降りしきる稍重馬場というのも影響したのかもしれません。

また、状態も一息だった可能性があります。

 

ただ、レース後の川田将雅騎手のコメントで、「1800mは長かったです」とありますが、これに関しては正直疑問です。

新馬戦、2戦目と、1800mのレースで勝利した馬ですし、もちろんぎりぎり持っていたのかもしれませんが、戦績を考えると当てはまらないコメントに思えます。

 

もちろん、渋った馬場の1800mが長いということかもしれませんし、馬体が成長して持たなくなってきたのかもしれません。

何はともあれ、クラシック戦線では厳しいと判断し、G1皐月賞ではなく、こちらに回ってきたのでしょう。

 

2走前のG1朝日杯フューチュリティステークスだけ走れば、十分争覇圏内に思えます。

ただ、あくまで良馬場であれば、というところで、馬場が渋ると、前走のような走りになる可能性もあるでしょう。

 

力のある馬なのでしょうが、思わぬポカのある可能性のある一頭であるといえ得るでしょう。

ディオ

前走G2スプリングステークスでは、道中は中団前目でレースを進め、4コーナーから追われましたが、直線の脚はジリっぽく、伸びきれず、5着でした。

 

すんなりポジションを奪い、レースを進め、道中はやや行きたがるようなそぶりもありましたが、レース全般に影響するほどではなかったと思います。

4コーナーから追われ、直線は徐々に外に持ち出されましたが、前との差を詰めることはできず、といったレースでした。

 

遠征自体は、新馬戦が東京競馬場でしたので問題なかったと思いますが、力のいる馬場状態だったのが、最後の伸び脚に影響したのかもしれません。

また、直線の短いコースよりも、長いコースの方が、この馬の持ち味を生かすことができるタイプなのでしょう。

 

今回は未勝利を脱出したコースでのレースとなります。

未勝利戦を勝利した2走前の上がり3ハロンは32.9で、末脚の破壊力を持っているタイプですし、コース替わりは間違いなくプラスでしょう。

 

前走も詰め切れなかったのは確かですが、勝ち馬との差はコンマ3で、それほど大きく負けたわけではありません。

であれば、今回、上昇が期待できるなら、さらなる前進は可能と考えて良いでしょう。

 

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