施行日:2022年4月9日(土)
競馬場:中山競馬場
距離 :芝右回り1,600m

キングエルメス

前走G2京王杯2歳ステークスでは、道中は2番手を追走し、直線半ばで逃げ馬を交わすと、2着馬とのたたき合いも制し、勝利しました。

 

道中の折り合いはまずまずで、うまく立ち回りながら直線を迎えました。

直線は外のトウシンマカオとのたたき合いになりましたが、それを制し、重賞初制覇を飾りました。

 

その後、骨折が判明し、冬の大一番に進むことはできませんでしたが、骨折自体が軽度のものだったので、この時期に戦線復帰することができたものと考えられます。

骨折自体は残念でしたが、この時期に復帰できたのですから、陣営としてもほっとしていることでしょう。

 

さて、今回は初めての中山競馬場となります。

右回りの競馬自体は、札幌競馬場での勝ち星もありますし、問題ないと思いますが、直線の急坂の経験がないだけに、対応できるかというところでしょう。

 

また、1600mの初距離も気になるところです。

重賞勝ち馬ということで、人気になるでしょうが、休み明けや距離、直線急坂という課題をクリアすることができるでしょうか。

サーマルウインド

前走3/21中山の1勝クラス(芝1600m)では、道中は中団前目でレースを進め、直線は馬群の狭いところをこじ開けて抜け出し、勝利しました。

 

スタート良く前に出ましたが、行きたい馬を行かし、道中は先行勢から離れた、馬群の先頭でレースを進めました。

直線はやや追えないシーンもありましたが、狭いスペースに突っ込むと、ひるむことなく伸び、勝利をつかみ取りました。

 

岩田康誠騎手の真骨頂ともいえる、馬群突っ込みでの勝利でしたが、この馬自身も馬群に突っ込んでいけるほどの脚色と根性があったからうまくいったと思えます。

牝馬ながら500㎏以上の馬体で、牝馬としてはかなり大柄な馬体であるのも生きたのでしょう。

 

岩田康誠騎手で2勝を挙げている馬で、岩田康誠騎手と手が合うのでしょう。

今回はどの騎手になるのかが気になるところですが、岩田騎手であれば期待ができそうです。

 

今回と同じコースで勝ち星を挙げているのも良いポイントですし、重賞になってどこまでやれるでしょうか。

マテンロウオリオン

前走G3シンザン記念では、スタートを決め、道中はインの4番手を追走し、直線もラチ沿いから抜け出し、後続の追い上げを退け、勝利しました。

 

スタートを五分に決め、2走前とは異なる、前目の競馬をすることができ、そのままラチ沿いを立ち回りました。

直線もラチ沿いから一気に抜け出すと、外から伸びたソリタリオなどの追い上げを封じ、重賞初制覇を飾りました。

 

鞍上の好騎乗ももちろんあったといえる一戦だったといえます。

それでも、2走前の、出遅れからの追い込み一気のレースから、前走は大人びたレースをすることができ、そのうえで勝利したというのは、かなりの収穫だったでしょう。

 

距離としてはマイルがベストの印象ですし、今回はコース替わりとなりますが、距離は問題ないと思います。

あとは、関東圏の輸送が初めてなので、気性にやや不安のある馬でもありますので、当日の気配には注目です。

 

前走もパドックでチャカついていましたが、前走ほどのチャカつきであれば問題ないと思われますので、パドックから注目しましょう。

メトセラ

前走3/13阪神の未勝利戦(芝外回り1600m)では、道中は中団前目を追走し、直線は内の馬とのたたき合いを制して、勝利しました。

 

道中の折り合いはまずまずで、スムーズにレースの流れに乗っていました。

直線に入ってから追われ、直線半ばで2頭の叩き合いに持ち込み、それを制して、未勝利戦を脱出しました。

 

母ドナブリーニということで、半姉にはジェンティルドンナなどがいる良血馬です。

2走前に大敗して休ませたことで、馬が成長したのか、前走で一気の巻き返しが見られたのでしょう。

 

まだ重賞レベルでどこまでやれるかは、正直疑問ではありますが、今後覚えておいて悪くはない一頭だと思います。

仮に、ここで好走できたならば、今後がかなり開けてくると思いますので、勝ち負け云々よりも、どこまでやれるかを注目しましょう。

リューベック

前走G2弥生賞ディープインパクト記念では、スタートから逃げてレースを引っ張りましたが、直線に入って失速し、6着でした。

 

内目の枠からすんなりスタートを決め、あっさり主導権を握ることに成功しました。

直線入り口まで粘っていましたが、直線半ばで後続に差されると、そこから巻き返すことはできませんでした。

 

現状では、クラシック戦線と戦うには力負けだったといえる内容でした。

2走前はリステッド競走若駒ステークスを逃げ切っていますが、レースレベルは微妙で、重賞レベルになると厳しいのでしょう。

 

クラシック戦線には進まず、こちらのレースに出てきましたが、マイル向きかといわれると、それはそれでどうかというところです。

全姉のディアドラが、3歳夏以降から覚醒したように、この馬の成長ももう少し先なのかもしれないでしょう。

 

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