施行日:2022年4月2日(土)
競馬場:中山競馬場
距離 :芝右回り1,600m

カイザーミノル

前走G3京都金杯では、道中は前目の位置からレースを進め、直線も脚を伸ばしましたが、とらえきれず、3着でした。

 

道中の折り合いも良く、レースの流れに乗ることができたと思いますが、直線は勝ち馬のキレに屈し、前で粘った2着馬も交わすことができませんでした。

前走を含め、重賞3着は3回目ですから、決め手で少し劣るタイプの馬なのでしょう。

 

G2でも3着に来るくらいの能力はありますので、前走と同じハンデ重賞のG3ならば、今回も突っ込んでくるチャンスはあると思います。

ただ、決め手に欠ける馬ですので、勝ち切るにはどうかというところだと思います。

 

前走はこの馬より斤量の重い馬に負けているということからも、この馬を狙うなら、3着狙いが妥当なところでしょう。

カテドラル

前走G3東京新聞杯では、出遅れて最後方からのレースとなり、直線は大外に持ち出されましたが、伸びることはなく、8着でした。

 

出遅れ癖のある馬ですが、このレースでも出遅れてしまい、最後方からのレースを余儀なくされてしまいました。

大外に持ち出されたものの、末脚を発揮することなく、中団まで追い上げて終戦というものでした。

 

勝ったイルーシヴパンサーが、道中では1頭前にいて勝ち切ったことを考えれば、出遅れを抜きにしても、物足りない内容でした。

昨年は2着に突っ込んだ馬ですが、58㎏という斤量も堪えたのでしょう。

 

中山芝1600mというのは、昨年のG3京成杯オータムハンデで勝利したコースと同じですので、コースとしては良いと思います。

斤量も、57㎏までなら問題ないと思いますので、斤量発表は気になるところです。

 

そして、できるだけ出遅れは最小限にしたいところですので、ゲート後入れの偶数枠に入れれば、ゲートでの不安も少しは和らぐことだと思います。

実績馬でありながら、不安要素は多いので、斤量が背負わされたり、奇数枠だったりするなら、割り引いて良いでしょう。

ザダル

前走G3京都金杯では、道中は中団後方を追走し、直線は馬群の中から脚を伸ばし、ゴール前で前の馬をとらえ、勝利しました。

 

差しに構える馬ですので、道中のポジションはいつも通りで、枠なりのポジションで脚を溜めることができました。

直線は横に広がった馬群の間隙を突いて脚を伸ばし、57.5㎏の斤量も何のそのという末脚で、最後まで粘った2着ダイワキャグニ―を差し切りました。

 

松山弘平騎手はテン乗りでしたが、中京競馬場での騎乗がうまい騎手の一人でもあり、騎手の腕の良さもあったことでしょう。

左回りにこだわっている馬で、左回りの1800mがベストですが、マイルにも対応できたのは収穫でした。

 

今回は右回りに変わることが課題であるといえますが、デビューからの2連勝が中山でしたし、イメージよりも問題ないかもしれません。

それよりも、前走が57.5㎏で、今回は前走の勝利でさらに斤量が重くなることも課題といえます。

 

そのため、斤量増で、前走のような末脚を発揮できない可能性があります。

間隔を空けて使われる分には問題ないですが、このあたりで力を出せないパターンは考えられると思った方が良いでしょう。

ダーリントンホール

前走リステッド競走洛陽ステークスでは、道中は馬群の2列目のインを追走し、直線もしぶとく脚を伸ばしましたが、最後は勝ち馬にわずかに交わされ、2着でした。

 

これまでのレースとは異なり、内枠から前目のポジションを奪い、レースをすることができました。

直線でも脚を使い、この馬も33秒台の脚を使ったのですが、勝ち馬エアファンディタが上がり3ハロン33.3を使ったこともあり、最後はハナ差交わされました。

 

2、3歳時に勝利した時は、いずれも先行しての抜け出しで、それ以降、なかなか成績は奮いませんでしたが、差しに構えていたからかもしれません。

開幕週の内枠ということもあり、出していったのでしょうが、それが功を奏し、2年ぶりに馬券圏内に絡むことができました。

 

上がりもそれなりに使えたのは、これまで差しに構えていたことが繋がってきたのかもしれませんし、重馬場向きの血統ながら、開幕週の良馬場で好成績は収穫といえます。

5歳馬でありながら、長期休養が2回あったので、まだそれほど使われておらず、もう少し伸びしろが期待できそうなのも、好感が持てます。

 

前走はあくまでリステッド競走で、今回は重賞ですので、そう簡単ではないと思いますが、勢いをもってして好走する可能性がある一頭といえるでしょう。

ボンセルヴィーソ

前走リステッド競走東風ステークスでは、道中は2番手を追走し、直線半ばで先頭に立つと、そのまま押し切って、勝利しました。

 

すんなり2番手でレースを進め、やや離して逃げた逃げ馬を見ながら、というレースになりました。

直線に入って逃げ馬を交わすと、後続の追い上げも封じ、約2年半ぶりの勝利を飾りました。

 

2走前も同じコースで人気薄ながら3着に入っていますし、戦績を考えると、中山芝1600mは得意コースであるといえます。

総じて、直線の短いコースは得意な馬ですので、御年8歳ではありますが、コース適性で勝ち切ったともいえるでしょう。

 

また、2走前から藤懸貴志騎手が鞍上となっていますが、手が合っているのでしょう。

やや地味なタイプのコンビでしたので、前走5番人気も納得でしたが、やや馬鹿にされていたともいえます。

 

今回はハンデ重賞となりますが、昨年の3着馬ですし、コース適性を考えれば、再度の好走も考えられます。

前の馬が残るトラックバイアスであれば、この馬の残り目を考えた方が良いでしょう。

 

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