施行日:2022年3月27日(日)
競馬場:中京競馬場
距離 :芝左回り1,200m

グレナディアガーズ

前走G2阪神カップでは、道中は中団を追走し、直線は馬場の真ん中から鋭く脚を伸ばして、ゴール前で抜け出し、勝利しました。

 

これまでは道中の折り合いが懸念材料でしたが、距離短縮の効果もあってか、このレースの折り合いはスムーズでした。

直線手前から追い出されると、横に広がった馬群の外目、馬場の真ん中からぐいぐいと脚を伸ばし、見事に差し切り、約1年ぶりの勝利を飾ったというものでした。

 

2歳の頃は1400mで勝ち上がり、ハイペースでレコード決着となったG1朝日杯フューチュリティステークスを制しました。

本質的には1400mあたりが得意そうで、能力で1600mをこなしていましたが、徐々に気性もきつくなり、結果が出なくなったところ、得意距離で復活したというところでしょう。

 

今回はさらに距離を縮め、初の1200mとなります。

短距離G1のペースに対応できるかというところですが、気性面を考えると、ペースが速くなった方が折り合いやすいでしょうし、むしろ良いかもしれません。

 

母父はファピアノ系で、スピードがあるタイプであることからも、1200mで対応できる素地はあるといえます。

新境地で再びG1の頂点に上ることができるでしょうか。

ジャンダルム

前走G3オーシャンステークスでは、スタートを決め、3番手でレースを進めると、直線は内の逃げ馬を残り200m過ぎで交わし、勝利しました。

 

スタートの出遅れが懸念される馬ですが、スタートを決めると、前目のポジションを奪ってレースを運び、4コーナーでは手ごたえ良く2番手に上がりました。

直線は内で粘る、逃げたビアンフェとのたたき合いになり、残り200m過ぎで交わすと、外から伸びた2着ナランフレグの追い上げも退けたというものでした。

 

この勝利で、鞍上の荻野極騎手は重賞初制覇を飾りましたが、とにかくこの馬は荻野極騎手との相性が良く、荻野騎手では出遅れることがありません。

昨秋は別の騎手が跨り、結果が出ませんでしたが、この重賞勝利は必然だったかもしれません。

 

この馬は開催前半の高速馬場が得意な馬で、馬場に恵まれ、また、前走の勝ちタイムは例年より遅く、前目にいたことで展開に恵まれた面はあります。

ただ、レース運びは良いもので、元々実力のある馬ですし、フロックではないでしょう。

 

今回も荻野極騎手とのコンビですし、他の馬の人気が集まるようなら、一発の警戒をしても面白いかもしれません。

ダイアトニック

前走G3阪急杯では、道中は3番手でレースを進め、直線はラチ沿いの狭いところから抜け出し、残り200mで先頭に立ち、そのまま押し切って、勝利しました。

 

スタートしてすぐはハナに立つ勢いでしたが、外から行きたい馬が出てきたことで、すぐに控え、インの3番手でレースを運びました。

4コーナーから直線にかけてはラチ沿いぴったりを回り、ラチ沿いの狭いスペースをこじ開けるように抜け出したというものでした。

 

内ラチ1頭分ルールに抵触したため、鞍上の岩田康誠騎手は制裁を食らいましたが、岩田康誠騎手のイン突きの真骨頂を見ることができたレースだったといえます。

もちろん、かなり狭いスペースでしたので、一か八かの危ない騎乗ではあるのですが、そのようなイン突きで馬をまっすぐ走らせて抜け出す技術はさすがといえます。

 

馬もそれにこたえ、得意条件のレースで久々の勝利ですから、7歳にして復活したかもしれません。

得意条件だから走った可能性も少なくないですが、今回のレースも好走歴があるレースですし、再び内枠ならば、立ち回りのうまさで好勝負が可能といえます。

 

先行できれば、十分チャンスがある一頭といえるでしょう。

メイケイエール

前走G3シルクロードステークスでは、道中は3番手を追走し、直線は若干もたつきましたが、残り300mで先頭に立ち、荒れた内側から伸びきって、勝利しました。

 

スタートしてすぐはハナに行く構えを見せましたが、外からビアンフェが行く構えを見せると、無理に競り合わずに、3番手に控えることができました。

そのままある程度折り合うと、直線は馬場の荒れた内側をものともせず、残り300mで早めに先頭に立って、そのまま押し切ったというものでした。

 

馬具などにも工夫がありましたが、ようやくこれまでの陣営の努力が実ったような前走でした。

G1ではないにもかかわらず、鞍上の池添謙一騎手がガッツポーズしたように、相当苦労していたことが伝わったシーンでした。

 

元々能力は非凡なものがあったのは、2歳の頃から明らかでしたが、まじめすぎる気性が災いして、3歳時は結果が伴いませんでした。

前走で折り合いに進境が見られたのは、今回においてもかなりプラス材料ですし、前走においては、2、3着馬が差し馬だったことを考えても、強いレース内容でした。

 

今回も折り合えるようであれば、十分上位に食い込んできてよい一頭だと思います。

前走のようなレース運びが再現できれば、勝ち負けまであってもおかしくない一頭といえるでしょう。

レシステンシア

前走G1香港スプリントでは、道中は中団を追走し、4コーナーから仕掛けられると、直線も勢い良く伸びましたが、勝ち馬に4分の3馬身差及ばず、2着でした。

 

スタートはまずまずで、道中はせかすことなく、中団を追走しました。

4コーナーの落馬事故をぎりぎり回避し、直線も徐々に外目に切り替えて追われましたが、ほぼ似たような位置にいた勝ち馬スカイフィールドに追い負けました。

 

まずは、落馬事故をぎりぎり回避したことで、巻き込まれずにレースを終えたことが良かったと思います。

レースもかなり惜しいものでしたし、短距離のレベルが高い香港馬が連ねる中での2着ですから、大きく評価できるものといえるでしょう。

 

今回はそこから3か月の間隔が空いての実戦ですが、この馬自身は休み明けから高いパフォーマンスを出せることができるので、休み明けは全くハンデにならないといえます。

昨年の2着馬ですし、馬場が重くなっても問題ないのは、かなり信頼ができるといえます。

 

昨秋の短距離王となったピクシーナイトが、香港スプリントの落馬事故に巻き込まれて負傷し、長期休養となり、日本の短距離界は再び混沌となりそうな感じです。

ただ、これまでの実績を考えれば、今年はこの馬が短距離界を引っ張るのではないかと思いますので、期待しましょう。

 

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