葵ステークス2021の出走予定馬の見解についての記事になります。

 

施行日:2021年5月29日(土)
競馬場:中京競馬場
距離 :芝左回り1,200m

サルビア

前走G3ファルコンステークスでは、道中はインの3、4番手を追走し、直線はインから脚を伸ばしましたが、先に抜けた2頭とは差を広げられ、最後に1頭に差され、4着でした。

 

比較的スムーズにレースができたと思いますが、勝ち馬はコース巧者で、G3シンザン記念2着のあるルークズネスト、2着はG1馬グレナディアガーズでした。

この2頭を追いかけるような展開になりましたが、相手が悪く、一杯になったところを最後に差されて4着となったのは、仕方がなかったといえます。

 

むしろ、牝馬であることを考えれば、前走の中京競馬場のタフな馬場で、自分の競馬で戦ったということで、健闘したと考えても良いと思います。

 

今回は初めての1200m戦となります。

今までは1400~1600mでのレースでしたが、先行力はありますし、1200mのレースは悪くないと思います。

 

父がパワー型種牡馬のダイワメジャーで、母父はサドラーズウェルズ系ですし、タフになるであろう中京競馬場の芝も、前走の走りを見る限り、問題はないと思います。

今回の距離短縮で、新たな活躍の場が開けるか注目です。

ポールネイロン

前走リステッド競走の橘ステークスでは、スタートから押して2番手の位置をとり、そのままレースを進め、4コーナーから追い出されましたが、直線は失速し、11着でした。

 

デビュー時から逃げや2番手あたりでのレースを進めているので、前走に関しても、この馬の形でレースはできたと思います。

ただ、逃げ馬も12着に敗れており、前半と後半で1.5秒も異なる、ハイペースの前傾ラップでしたので、展開が合わなかったともいえます。

 

ただ、同じような位置にいた馬が4着だったり、この馬より少し後ろにいた馬が上位を占めていたりしたのに対し、この馬は直線に入った時点で失速していました。

それまでの2戦もシンガリ負けでしたし、このクラスでは厳しいのかもしれません。

 

今回はおそらく、この馬のスピードを生かすための距離短縮と考えられます。

ただ、現状は直線で粘れそうな感じもなく、厳しいレースになるでしょう。

モントライゼ

前走G3ファルコンステークスでは、道中は中団からレースを進め、直線は馬場の4分どころから脚を伸ばしましたが、前をとらえるまでは至らず、3着でした。

 

暴走逃げとなってしまった2走前のG1朝日杯フューチュリティステークスの後、休養させて挑んだレースでしたが、折り合いはそれほど気になるものではありませんでした。

結果的には上位2頭と離されてしまいましたが、折り合って差してきての3着というのは、大きな成長の証と考えて良いのではないでしょうか。

 

それだけに、今回の距離短縮はどう転ぶのか、微妙なところではあります。

ただ、1600mでは、この馬には長そうですし、1200mは2歳時に重賞2着がありますので、悪い条件ではないでしょう。

 

元々得意だった距離で、さらなる前進があるか期待しましょう。

ヨカヨカ

前走G1桜花賞では、道中は引っかかりながら、外目3番手からレースを進め、4コーナーで追い出されましたが、直線入り口ではすでに失速し、17着でした。

 

これまでは大崩れすることなくレースをしていましたが、前走はペースが速い中で、引っかかりながら先行したこともあり、直線の時点では余力がなかったといえます。

そもそも、1600mは、この馬にとって距離が長い印象で、3走前のG1阪神ジュベナイルフィリーズは完成度で何とかなりましたが、さすがに前走は厳しかったといえるでしょう。

 

今回は一気の距離短縮で、1200mのレースを使ってきました。

元々1200mのレースで、強いレースをしてきて、デビューから3連勝を飾った九州産馬で、今回の距離短縮は、この馬には良いと思います。

 

もちろん、デビューした時より、他馬も成長しているので、2歳の時ほどは簡単なレースにはならないと思います。

ただ、得意距離に戻っての巻き返しの可能性は十分あり得るでしょう。

 

あとは、初めての左回りになるので、コーナリングも問題なければ、巻き返しの可能性を考えても良いでしょう。

ロングトレーン

前走リステッド競走のマーガレットステークスでは、道中は後方2番手でレースを進め、直線は大外から一気に追い込みましたが、差し比べに敗れ、2着でした。

 

前走は前半3ハロンが33.0、2ハロン目から4ハロン目までが10秒台というハイペースで、ラスト1ハロンは12.9かかりました。

阪神競馬場の開幕週で、確かにそもそもの馬場状態が良かったのはありますが、前半と後半で2.5秒も異なる、超がつく前傾ラップで、差し競馬になったのも納得といえるでしょう。

 

2走前から、これまでの逃げ・先行脚質から、差し・追い込み脚質へとシフトしているようですが、スタートが悪い馬ではありません。

おそらく、3走前で大きく負けたことがきっかけといえそうです。

 

前走は確かに展開がはまったといえます。

とはいえ、この時期の世代戦の短距離レースは、ハイペースになることも良く見られ、今回もハイペースになる可能性はあります。

 

そうなったときは、前走のように後方から一気に差し込んでくる可能性が大いにあるといえます。

父はトランセンドとダート馬ではありますが、3歳の早い時期であれば、ダート血統の馬でも芝のレースをこなせることは良くあります。

 

展開とメンバー、枠の並びで、差し決着になりそうであれば、この馬を積極的に買ってみると良いかもしれません。

 

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