函館2歳ステークス2020の出走予定馬の見解についての記事になります。

 

施行日:2020年7月18日(土)
競馬場:函館競馬場
距離 :芝右回り1,200m

 

函館2歳ステークス2020 注目馬

グレイトミッション

前走6/7の東京で行われた芝1400mの新馬戦は、ゲート入りを躊躇する素振りを見せながらも、大外枠で最後入れだったこともあり、ゲートの出はスムーズで、馬群の外々を回る形でレースを進めて、徐々にポジションを上げていき、最後の直線は、馬場の4分どころから、長く脚を使っての差し切り勝ちでした。

 

鞍上の野中騎手は、「センスがあり、スピードのある馬」と評し、管理する菊川調教師も、「マイルより、1200mの方が、この馬のスピードを活かせそう」とのことだったので、1200mが舞台のこのレースへの参戦は、納得がいきます。

 

父ダイワメジャーは、2歳戦に強い早熟タイプの種牡馬で、よく2歳重賞の好走馬を出しておりますが、函館2歳ステークスにおいては、過去10年で(0-1-2-6)の成績です。

勝ち切れないながらも、3頭の馬券圏内馬を輩出しているのは、他の種牡馬よりも多いといえます。

 

兄弟は、中央で勝ち星を挙げている馬は全て2歳戦ですし、母父エーピーインディは、仕上がりの早いタイプの種牡馬ですので、早熟の気があるのも頷けます。

 

また、このレースは、函館芝1200mデビュー以外であれば、距離短縮となるローテーションを使ってきた馬に分があり、東京芝1400mデビューで、今回距離短縮ですので、ローテーション的にも好相性でしょう。

ディープエコロジー

前走6/28の函館で行われた芝1200mの新馬戦は、好スタートからハナに立ち、最初の3Fを34.3で入ると、直線では、外から2着馬に詰め寄られたものの、もうひと踏ん張りを見せ、そのまま粘り通してデビュー勝ちを果たしました。

 

後半3Fが36.2と、時計がかかりましたが、422キロデビューの牝馬とは思えない勝負根性を見せつけたのは立派といえます。

 

父クリーンエコロジーは、中央時は芝の短距離で活躍し、晩年は道営競馬で活躍しました。

種付け頭数が少ないので、デビューした馬も当然少ないのですが、力のいる短距離戦ならば、ディープエコロジーのように、走る馬が出てくることも出てきそうです。

 

母父はディープインパクトで、母系もジャイアンツコーズウェイが入っており、早い段階から走れる下地のある血統といえるでしょう。

 

この馬の課題としては、前走より速いタイムの出る馬場になったときのスピードの対応や、小柄な牝馬ということで、揉まれたときの対応、それと、陣営は、2走目以降のテンションを問題としており、超えなければならないハードルはいくつもあります。

 

しかし、希少なクリーンエコロジー産駒ですので、頑張って欲しいものです。

ブルースピリット

前走6/21の函館で行われた芝1200mの新馬戦は、スタートは五分に出るも、テンの3F33.5という速いペースを見る形で、うまくインコースに入れて競馬をし、4コーナーでポジションを上げていくと、直線入口でスパッと抜け出して勝つという、味のある競馬で勝利しました。

 

この時の鞍上の藤岡佑介騎手は、「3コーナーで馬込みに入れたら手応えが良くなり、4コーナーでは大丈夫と思った。」とコメントしており、馬込みで怯まないどころか、むしろ強さを増したということで、気持ちの強さも持つ馬なのでしょう。

 

血統としては、父インヴィンシブルスピリット、母父ガリレオという、ヨーロピアンな血統の、アイルランド生産馬であります。

この血統ならば、洋芝の函館は難なく走るのも納得です。

 

短距離で活躍したインヴィンシブルスピリットを父に持つといつことで、狙いとしては、洋芝の短距離戦という、ドンピシャの条件ではあります。

どんな走りを見せるでしょうか。

モンファボリ

前走6/20の函館で行われた芝1200mの新馬戦では、好スタートからそのままハナに立ち、持っているスピードをいかんなく発揮すると、4コーナーでは他馬が追う中、馬なりで差を広げ、直線は軽く促す程度で、2着に5馬身差をつけ、1.08.7のタイムは2歳における函館芝1200mレコードタイムでした。

 

デビュー時412キロという小柄な牝馬で、前向きな気性であることからも、いかにも初戦から走るタイプと言えます。

 

血統は、父フランケル、母父エーピーインディ系のコングラッツです。

 

短距離馬が日本では出やすいフランケルと、仕上がり早のエーピーインディの組み合わせとなれば、やはり2歳戦から走るのもわかりますし、それが洋芝の函館となれば、ヨーロッパで活躍したフランケルの血も、さらに生きてくるものです。

 

レースっぷりがなかなかでしたし、新馬戦の時のタイムは、同日の古馬2勝クラスの勝ちタイム1.08.5であったことを考えても、速いタイムであると言えます。

 

小柄な牝馬ということで、もちろん揉まれたときの脆さはあり得ます。

ただ、スタートとスピードを思えば、一気の押し切りもあり得る一頭と言えるでしょう。

ラヴケリー

前走6/13の函館で行われた芝1200mの新馬戦では、最内枠から、スタートのでは良くなかったものの、二の脚がついてからは、内から一気にハナに立ち、後続を離した逃げとなり、そのまま逃げ切るという競馬でした。

 

開幕週であることと、牝馬限定戦であったことも、この馬にはうまく働いたように見えます。

開幕週でしたので、内が有利な馬場傾向でありましたし、芝がとてもいい状態で、なおかつ小回りの函館競馬場ですから、前に行ってなんぼでした。

 

そして、牝馬限定戦なので、牡馬が混じった新馬よりも、少しレベルも落ちますし、その上、減量騎手で、今年活躍が光る団野騎手でしたので、とにかく行ければ、ということもあったでしょう。

 

血統では、父カレンブラックヒルは、芝ダートとも、スピードのある短距離馬を輩出する傾向にあります。

この馬は母父シンボリクリスエスなので、ただのスピード馬というよりは、持久力もあるタイプなのではないかとも思います。

 

デビュー戦が様々な好都合もあったので、今回は前走ほど鮮やかに競馬ができるとなると、なんとも言えないところではありますが、前走のゴール後に団野騎手が、スピードを褒めており、そのスピードをうまくいかせたら、チャンスがあると思います。

レディステディゴー

前走6/20の阪神で行われたダート1200mの新馬戦では、一番速いスタートを切り、内から押し上げた3頭と雁行状態でレースを運ぶと、そのまま雁行状態の一番外を進み、直線抜け出しを図って、ゴール前で前に出て勝ちました。

 

4コーナーの手応え的には、もっと離して勝つものかと思いましたが、スパッと切れることはなく、意外とジリっぽさも出た競馬ではありました。

ただ、最後まで伸びたのは、褒めていい材料と言えます。

 

2、3着馬の父がそれぞれホッコータルマエ、パイロといった、ダート種牡馬であったので、パワー型なので、ダートもこなす馬がいるとはいえ、基本は芝種牡馬のダイワメジャー産駒のこの馬が勝ったことを考えれば、能力で勝った、ということも考えられるでしょう。

 

芝スプリント重賞で活躍しているナックビーナスが全姉でおり、この馬も短距離で活躍しそうなのはもちろんのこと、芝でも活躍できて不思議ではありません。

 

母父が非サンデーのヘイロー系なので、小回りコースもいいと思いますし、未知数な部分は多いながら、人気がないなら狙って面白い一頭と言えます。

 

名前的に、L’Arc~en~Cielのファンも注目しそうなこの馬ですが、「夢中で、速く」駆け抜けて欲しいものです。

 

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