みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる(勝つ広告のぜんぶ)
良書であった。
秀逸なコピーのウラには秀逸なものの考えがあることを伺い知れた。
いくつも面白い話があったがその中でも
『エビフライの尻尾』という話しが興味深かった。
「知性の差が顔に出るらしいよ・・・困ったね」
という新潮文庫のコピーを書いたときのこと。
クライント側から「コピーは短くて、ポジティブな方がいいのではないか?ゆえに『知性の差が顔に出る』の方が良いのではないか」との指摘を受けたらしい。
その際うーんと唸り迷ったが、
『エビフライの尻尾』という考えが浮かんだ、とある。
機能だけを考えるのであれば、
どうせ誰も尻尾など食べたいので、「尻尾なしのエビフライ」でいいはずだ。でもエビフライには必ずといって良いほど尻尾付きで出てくる。なぜか?
考えてみて欲しい。
予め尻尾がないエビフライが運ばれてきたとしたら・・・。
それはまるでウンコに見えるのではないか。
エビフライを視覚的にエビフライにしているのは実は尻尾なのだ。
この尻尾にあたる部分、なんと言えばよいのだろう、(余韻と言えばよいのだろうか)がコピーには必要なのだ、と。
なるほど、なるほど。
思わずうなづいてしまった。美人とコーヒー
朝から雨、雨、雨の鬱陶しい天気。
出社途中、コーヒーを片手に颯爽と歩くキャリアウーマン風の女性に目を奪われる。
ちょうどアラフォー世代と思われる。
きっと職場では仕事バリバリやるんだろうな、そんな感じの女性だった。
どんな顔か見てやろう、歩みのスピードをあげたその時だった。
彼女は飲み干したコーヒーのゴミを花壇の上に捨てたのだ。
がっかり。
いくら仕事ができても(勝手な決め付けだけども)、
いくら会社で要職にあろうとも(勝手な決め付けだけども)、
いくら英語がペラペラに喋れても(勝手な決め付けだけども)
ゴミを道端に捨てて良い法などない。
小学生でも、いや幼稚園生でも分ることだ。
でも彼女のそんな一面は会社ではバレてないんだろうな。
人の評価って難しいな。
きっとブスに違いない。
先回りしてそれとなく顔をチェック。
とっても美人だった。
人生とはこんなものなのかもしれない。
博報堂スタイル
就職人気常連企業の名を関した本『博報堂スタイル』。
まずはそのタイトルに目を奪われた。
さぞかし、内容の濃いものだろうとの期待を込めて読み始めた。
が、正直中身にはがっかりした。
『えっ』って感じ。
当たり前のことが当たり前に書かれているだけなのだ。
何の新鮮味もない。
60項目に渡って仕事のこと、博報堂のスタイルのことが書かれているのだが、
どれ1つとっても『なるほど!』と思ったものは残念ながらなかった。
例えば下記のようなもの。
・『粒揃い』より『粒違い』。
・創造とは情報の組み合わせ。
・創造とは破壊だ。
今まで何回も聞いたフレーズの言い回し違いにしか思えなかった。
博報堂は企業と生活者の間で新しい価値を提供すると書かれてあったが、
少なくともこの本はぼくになんら価値を提供してくれなかった。
よく博報堂がこの本に社名の使用許可を出したなと疑問に思った。
