『魂は肉体のように目で見ることも

触れることもできないんだ。』

 

 

「じゃあ、どうやって魂があることを証明するの?」

 

 

『証明する必要はないよ。

優くんが愛、優しさ、美しさ、豊かさを感じているとき

優くんは同時に魂の存在を感じているんだよ。』

 

 

「なんだか難しいな。」

 

 

『目に見える肉体や思考している「脳」が本来の優くんではないんだよ。』

 

 

アーシャがそう言った瞬間、ぼくは不思議な感覚になったんだ。

 

 

「自分」と認識しているものが、ふわ~っと放射線状に広がっていく。

自分の肉体を形どるものが薄れていき、自分と自分以外を分けるものがなくなっていった。

「色」も「形」も「大きさ」もなくなってしまったんだ。

 

まるで透明の液体のようだった。

液体という表現が合っているんだろうか。

 

液体よりも、もっと軽やかなもの。

空気に近いけど、空気ではない。

 

それは俯瞰して全てを見てる。

そして、そのとき「ぼく」は「それ」だったんだ。

 

周りにあったものも全て、同じように「色」も「形」も「大きさ」

もなくなって、”ぼく”は全てのものと混ざり合っていた。

 

ぼくは、不思議と幸福感に満ちていた。

 

そのとき

「もどろう」

という声が、どこからか聞こえた。

 

その瞬間ぼくは、いつの間にかぼくの肉体に戻っていた。

 

でもぼくは感覚でわかったんだ。

「肉体」や「脳」がぼくではないんだってこと。

 

もっと、もっと、大きく、豊かで、そして自由だった。

 

 

『おかえり、優くん。』

 

 

ぼくはゆっくりと目を開けた。

 

 

「今、不思議な感覚になったよ。

とても心地良かった。

幸福に満ちた感覚がしたんだ。

不安も恐れもなくて、ただただ幸福な感覚があった。」

 

 

『優くんは体のどのあたりでその感覚を感じたの?』

 

 

「え?」

 

 

『幸福を感じたところに手を当ててみて?』

 

 

ぼくは自然と胸の真ん中に手を当てていた。

 

 

『そこはね、神性な場所であり愛の宿る場所なんだ。

そこに優くんの本質があるんだよ。

 

そしてそれを「魂」と呼ぶ人もいる。』

 

 

「魂?」

 

 

『そうだよ。

 

肉体はね、この地球という物質世界で生きるために存在する魂の器なんだよ。

肉体があるとき、魂は胸の真ん中に宿っている。

 

本来、魂は制限のない自由な存在なんだ。

この肉体から離れるとき、魂は「一」から「全」に戻るんだ。

優くんはさっき「全(全て)」を体験したんだよ。

 

肉体は魂を成長させるためにある。

魂を成長させるために、優くんはこの世界にいるんだよ。』

 

 

「魂を成長させるため・・・。

魂はどうしたら成長するの?」

 

 

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明日はエピソード7-3「どうやって魂を成長させるの?」です。