梨 | 引田香織オフィシャルブログ「おかえり 」Powered by Ameba

おかえり!!!

近頃はべらぼうに暑いので
よく冷やしたフルーツが体に気持ちいいです

引田香織オフィシャルブログ「おかえり 」Powered by Ameba-SBCA0741.jpg

高級なメロンは、いただきものやけどsei

こないだ
火照った体を冷やそうとコンビニに足を踏み入れ
自動的にアイスコーナーに吸い寄せられた際
非常に気になる商品を発見しました

なんとーsei

引田香織オフィシャルブログ「おかえり 」Powered by Ameba-SBCA0756.jpg

ガリガリ君の、梨!!!!
みんな知っとったsei
(別に新発売とかやなくてあたしが知らんかっただけみたい)

正統派のソーダしか食べたことなかった。
コーラとか巨峰とか、ほかの味もあるのは知っとったけど

そんなの、本当のガリガリ君じゃないわ
あたしを満足させられるガリガリ君じゃないわ
と、はなから存在を認めていなかった。

でもここに来て、梨。

あえての、梨。

誰もがジュースやヨーグルトにアレンジする挑戦を
暗黙の了解で控えている、梨。

梨かぁー!!気になる。
ガリガリ君に備わった才能と実力をもってすれば
もしかしたら、もしかしたら
梨の美味しさを、再現できているのかもしれない。

だってあんなに爽やかなガリガリ君やもん。
それでいてこの現代日本でも 60円の価格をキープしている
青空のように広い心の赤城乳業やもん。

という説得力欠如し放題の確信と期待を胸に
あたしはガリガリ君梨だけを手に、レジへ進んだ。

「62円になりまーす。袋にお入れしますか」

「いいえ。外に出たら真っ先にたべます」

「はい、かしこまりました」

そこでのやりとりは、まるで神聖な儀式のようで
あたしの、ガリガリ君の袋をあける瞬間へのわくわくを
じわじわと高める会話となった。

袋をあけて。

かぷ。さくっ


おおお。


おおおおおおー!?


おお。




ふつう!!!!!!!!笑



あたしはアイスを食べながら
もう、なんかにやにやしてしまった。

きっと心のどこかでは、こっそり
この結末を知っていたのだとおもう

梨。確かに梨の種類の甘さ。
梨をしぼったらこんな甘さの果汁が出てきて
それを集めたイメージはこうなのだと
研究の努力や、OKを下した人の気持ちは
超絶わかるのだけれど

(それがきちんと伝わってくる時点で
赤城乳業は失敗しているわけではない
むしろ成功なのだけれど)

梨の持つ、最大の魅力は
「舌触りキラキラ3」なのだ。
だから「所詮アイスですよね」に終わってしまうのだ。

噛んだ瞬間の、しょりっっとした食感。
噛むたびに広がる甘酸っぱいみずみずしさ。

あの梨にしかない「しょりしょりしょり」こそが
梨の存在価値。

わたしはそれをガリガリ君梨に、改めて教わった。


たとえば大好きな曲を、アレンジしてカバーするとして
それは、オリジナルと違う方向からの魅力のアプローチ
(こんな観点で表現しても素敵でしょ?っていう提案)
が成立してないと、あんまりカバーする意義ってないと思うんだけど
(カバーではなくコピーに近くなってしまうから)

りんごやみかんは、アレンジできても
梨はアレンジできないということ。
オリジナルが絶対的すぎる、ということ。

梨という作品は、梨でしかないのだ。
ある種、すごくマニアックな存在。
考えてみれば、いちじくとかもその類だとおもわれる。

でも、すいかもそうなはずなんだけど
「すいかバー」は別次元で、しっかり成立してるんだよねー。
種がチョコっていう斬新な組み合わせの恩恵なのか。


とか考えながら
梨味ガリガリ君はふつうにはおいしいので
ぽたぽた汁をたらして指先やワンピースを汚しながら
最後まで食べた。

歩きながら食べていたので
道行くひとは、きっとあたしの持つガリガリ君を見て
「あら、あの子のガリガリ君 何味なのかしら」
と気になって仕方がなかっただろう。

あたし自身も、手を握って伝えたいくらいだった
「これ、梨味なんです!
でもやっぱり梨はしょりしょりしてこそでしたよ!」って。


次はやっぱり
ソーダ味を買おうと心に決めた夏の昼下がりでした蝶々




冷蔵庫のいちばん下でマンゴーが冷えている
かおりより