もやの正しさ

全然だめだって焦ったって
一度に、手はつけられないんだから。

全部すっきり片付くなんてこと
一瞬だって、起こりえないんだから。

不安を消すことは、不可能だ。
期待が、そこにある限りは。


消したり、隠したり忘れたり
するんじゃなくて

ちゃんと、向き合えるように。
不安を両手でしっかり抱えられるように。


前向きな生き方が好きだ。

でも、ただの明るさなら、欲しくない。
それは、本当の強さじゃない。

弱い自分、見えない影から逃げないで

乗り越えるんじゃなく
受け止めて、受け入れて、歩きたい。


きっとあの星たちと同じくらい
数え切れない眠れぬ夜を

これからも、静かに目をとじて
真摯に、謙虚に、迎えていきたい。



振り返ったとき、その風景が

できるだけ、鮮やかであるように。