きょうは記者会見を開く方法について。
大事なことです。
・申し込み方法
・時間
・用意するもの
などを説明します。
記者会見は基本的に誰でも開けます。
しかし、内容については限定されます。
公的な内容に限られますが、
自身の姿を見せてメディアに説明できますから、
記者に対して十分に説明できるはずです。
申し込みは記者クラブに事前通告が必要です。
どの記者クラブを選ぶのかについてですが、
企業が新商品や新規事業を発表する場合は「経済記者クラブ」。
市民活動や慈善事業を発表する場合は「市役所記者クラブ」が良いでしょう。
公的な内容と書きました。
何でもかんでも記者会見を開くのはダメです。
市民のために、県民のために、全国の困っている人のために、という大義名分が必要です。
経済記者クラブは通常、商工会議所が入っているビル内にあります。
市役所記者クラブは当然ですが、市役所内にあります。
ただし、どの市役所にもある訳ではありません。
規模として、10万人以上の人口がある市なら記者クラブが置かれていることが多いでしょう。
記者会見を開く時間帯について説明します。
新聞の締め切り時刻、テレビの昼のニュース直前は、慌ただしいと考えてください。
新聞社の夕刊締め切り時刻は午後1時くらいです。
TV局の昼間のニュースは各社さまざまですが、
だいたいは正午をめがけて行います。
ですから、午後2時~午後3時に設定してもらうのが良いかもしれません。
用意するものは
・メディア各社に配布する資料(これはプレスリリースと違いますから複数枚あっても構いません)
・テレビ局を意識するなら説明ボード(国会で質問する際に使われるようなタイプですが、作成するのが大変ですから無くても構いません)
・質問に正確に答えられるような資料
資料の配布数は記者クラブに加盟しているメディアの数だけ必要です。
市民や企業が記者会見を行う場合、
緊急性のないものでしたら、受け付け当日の開催はありません。
こういう流れで認められます。
記者クラブに申し込み→幹事社が受け取り、数社で協議→開くことを認められた場合のみ開催
1つ、注意してほしいことがあります。
どこかに既に出した情報などは基本的に受け付けてもらえません。
また、記者会見を申し込むということは、
基本的に「各メディアに平等に同時に話します」という意味です。
ですから、記者会見が認められた時点で「各社の縛り」が掛かります。
「縛り」とは、その時までその内容を書いたり放送できないという意味です。
記者会見が認められた後に別メディアに伝えるのはルール違反です。
注意してください。
メディアコンサルタント・荒川岳志
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