フランスパンのお店が東京青山に初めてできた時、母は幼い私を引き連れて、お店まで連れて行ってくれました。

今では当たり前すぎて日常にありますが、フランスパンはそれから 一大ブームを起こしたのです。

そのきっかけを作ったお店がドンクだったのです。

そんな幼少時から親しんできた由緒あるドンクのパン。ドンクのフランスパンと細長いパリの街の描いてある袋に入ったバゲットを肩にかかえて歩くのがちょっとしたブームになったのです。

当時、爆発的な人気を得て、黒柳徹子、なだいなだ、吉永小百合なども買いに来ていたほど人気店でありました。

外はパリッと中はもっちりと。。。今までの日本の食パンをまさにくつがえしたような味でありました。

当時はビゴさんがフランスパンの製造をドンクに伝授しに来ていて、彼は日本の生活に親しむと同時に、後に銀座プランタンデパートにも「ビゴの店」として自分の店を構えたりしていました。

そんな想い出深いパン屋さん「DONQ」で8年間働くことができて幸せでした。
 

先日はそんなことで自分へのご褒美として横浜のインターコンチネンタルホテルでのお疲れ様会でした。

 

ホテルでは世界の料理のフェアを行っており、スペイン、イタリア、ロシア、フランス、デンマーク、ポーランド、英国、などなど各国の有名なお料理が並んでいました。どこから手をつけてよいのかわからないくらい迷ってしまいます。

私はデンマークのアンチョビとポテトのグラタン「ヤンソンの誘惑」リトアニア風ビーツのスープ「シャルティバルシチュー」イタリアの「わかさぎのサオール ベネチア風。ドイツのポテトサラダ「カオトッフェルザラート」イギリスのフィッシュ&チップス(これが結構美味しい)などなど。お皿には各国のお料理でいっぱいになってしまいました。

横浜港を一望でき、オープンキッチンを備えた店内は、活気あふれる開放的な雰囲気です。

 

ホテルから海の見えるラウンジに座って今日までの長い年月のことを考えました。

 


8年間という日々、その中でもフランスの新しいパンが店頭に出る度に試食し、その製法やパンの由来などを勉強しました。

忙しくて大変なことも多々ありましたが、美味しいパンをいつも見ながら仕事ができたのはとても幸せでした。

 

そんなことで。。。

キールロワイヤルを飲みながら、みんなで乾杯です。

まこちゃん、8年間本当にお疲れ様でしたね。

 

Vous avez bien travaille.

Merci pour vos  efforts, Mako-chan!

 

「まこちゃん。がんばったにゃ~!」

愛猫ももちゃんからも、ねぎらいの言葉をもらいました(笑)