青江と出会ったのは中一の授業中の事。

 

私は当時の一人称は僕。何ならつい最近までそれでした。

 

寝始めた時間は覚えてなくて、いつの間にか授業中に寝ていたようだった。

 

右側の顔を腕に乗せ軽く横向きで寝ていたのだけど、その右頬に触れる冷たい手が分かったが夢現の為現実とは分かっていない時。

手が触れると同時に声がした。

 

「いつまで寝てるんだい、起きなよ」

 

私は思わず

 

私「はいっ!!起きます!!」

 

と言って顔をあげた。

 

しかし、眼鏡が無ければ見えない程視力が悪かった私。

ここで目の前に人の姿だが人ならざる姿を見た。

 

腰辺りから下の部分の一部しか見えなかったが、ひんやりとした手と声の主だと分かった。

 

丁度下校準備が始まってて先生には

 

先生「氷川ー、また寝てたって聞いたけど随分寝たな。家で寝れてないのか?」

 

私「すみません、家では寝ているつもりでは有ります」

 

先生「給食すら起きなくていたけど、今日は部活やらないで帰りな」

 

私「はい…」

 

 

 

 

これが青江との出会った日だね。

 

青江:懐かしいよね、ただあの日僕はあんな寝起きの仕方をするとは思ってなかったし。

そもそもが、触れた事も気づかないとか油断してたよ。

 

まさかの元気(?)に返事だからね。

先生も周りもそれは驚くよねと帰宅してから思った日。

 

青江:普段から返事は「はい」だと言い聞かせられてたしね。しかたないよ。

 

あの日の声も手の感触も冷たさも覚えてるほど。

ひんやりと気持ち良かったな。

私自身、眼鏡かけるようになってから外している時が良く視えていたんだ。

人間じゃないのがね。

 

青江:何歳から眼鏡だっけ?

 

六歳から眼鏡だよ。

中一では髪を伸ばしてたからなんとか伸ばしてた。

母からはいつも長いと邪魔だからとセルフでショートにされてた。

 

青江:それで右耳切ったよね。

 

うん、母が切ってくれてた時にね。

サイドを切ってる時に右耳の真ん中より少し上の辺りをね、切れた瞬間痛いとかよりも音がね。

ブチってはっきり聞こえて思わず。

 

私「あ、耳が切れた」

 

母「あんたが動くから」

 

私「ごめんなさい」

 

青江:いやそこは先ず謝ってよと思ったよ、なんで切られた歩が謝るのか意味が分からなかった。

 

これはいつもの事である、当時も今もね。

その後はその耳は絆創膏貼って髪切るのが続行されたし。

 

青江:いまでも傷跡が残ってるよ

 

気にしてなかったな

 

青江:気にしてなかった…

 

私ね、占いで青江の事を聞きたくてあの日何故私の頬を触れて起こしたのかが謎なんだ。

後は夢の中で何故右目を怪我してたのかとか。

 

青江:覚えてないな、昔だからね

 

すっとぼけるの上手いしね。だからお願いをして聞くのさ。

 

青江:いいよ

 

絵がさらっと描いてみたら上手く描けた!!

 

青江:上手くなったよね

 

もっと上達目指すよ。

 

青江:うん