もう3年位前のことになりますが、仙台市内のとある雀荘で短期間アルバイトをしたことがあります。
いつも通っている雀荘は抵抗があったので、電話帳で検索し少し離れた場所にある、
若干人気のない雀荘へ面接に行き、2,3回打って即、採用となりました。
ご新規さんなんてほとんどなく、常連ばかり連日1,2卓立っているだけの、寂しいとこでした。
時給は750円、ゲーム代、負け分は全て自腹。
点3と、点5があり、点5で負けがかさむと、その日のバイト代が立ち消えてしまうのです。
俺はほかにもバイトしていたので、マージャンがたくさん打てて、負け分をバイト代で補填できればいいかなという、
安易な考えで望んだわけですが、メンバーは若干ですが打ち方の暗黙のマナーがあるらしくて、
それが当時イケイケ麻雀をしていた俺にはなかなか辛いものだったのです。
メンバーの基本業務は、
①接客・飲食物の給仕
②本走(麻雀を打つ)・客の代走
③洗い物(ほとんどカップ類)
④卓や卓周りの掃除、牌磨き
くらいです。
俺ははじめたての頃はただひたすら本走をさせられました。
点5はウマが700・1300という不思議な計算(普通はワン・ツーで500・1000円)で、
ちょうど0点のラスを引いた場合、3万点返しなので
1500+1300(ウマ)+ゲーム代400=3200円の出費となります。
チップは一発・赤・裏ドラにつき、面前のみで一枚200円。完成(赤3)5枚=1000円。
つまりのところ、普通の点5より負けた場合出費がかさむのです。
カードとかではなく、現金での清算なのではじめに渡されたメンバー用アウト5000円が、
たった1ゲームで飛んでしまう場合もあります。
基本俺は貧乏性なので、1時間弱の間に数千円単位で現金が消えていくのは当時かなりのショックでした。
収支は合計90時間の勤務で3万円。時給換算わずか333円(ノ_-。)
でも、たくさん麻雀が打てて、お金が入ってきたのでとても晴れやかな気分だったのを覚えています。
で!そのマナーのハナシなんですが、
あくまでマナーなので、犯してしまったからといってチョンボ等になることはありません。
でも周囲の客からは津波のごとく批判されるのです(メンバーだって自腹で打ってるのに…)。
マナーは直接上司に聞いたわけではなく、なんとなくそうなのかと悟ったのですが、
一番大切なのは「モロ引っ掛けはなるべくしない!」だそうです。
俺は、あまりしないのでさほど苦痛ではなかったのですが、
一度1、2、3の三色で5を切ってモロヒリーチをしてしまい、
一発で客から出てしまって、あがらないのも悔しいのであがりました。
無論非難ごうごうでした(泣)。
上司のメンバーからのありがたいアドバイスでは
「(ロン!といい倒した後で)あれ?気づかなかったです~すみません~12000点です☆」とかわすのが旨いやり方だそうです(笑)
このアドバイスをくれた優しい上司にはほんと感謝しています。
彼はほかにも、「メンバーだからといって引っ込んでなくていいんだ。存分に勝て」
という名言を客の前でのたまってしまう凄い人でした。
1ヶ月の勤務の後、その雀荘には足を踏み入れていません。
いつか顔を出そうとは思っているんですが…
あの時の上司はまだ働いているのかな…