2020年の闘病記を基に綴っています


術後に色々な症状に悩まされ、副腎不全と
診断される間、入院生活の様子は色々と
変化していた。
VAD講習①③回目を済ませていたものの
②回目が終了していなかったため、安静度は
自室内のみだった。
それでも体外式VADが入っていた頃よりは
遥かに快適な入院生活を送れていた。
4/20に歩行器で病棟内を歩いてからは
自室内フリーの許可をもらった

室内ではバッテリーではなく、
モバイル電源ユニットという本体に繋いだ
ままだったので6mの範囲内は移動自由

VADを入れている方が多い病棟で
病室は全て個室、設備も整っている。
自由に行動出来ることが本当に感動

冷蔵庫の出し入れができる

洗面で歯磨き&洗顔ができる

トイレに自由に行ける

たったそれだけの事が
当たり前にできる幸せを実感

闘病中で辛い症状に悩まされていたけど
パラダイス気分でした

VACがとれてから身軽だったけど1度、
床に落とした物を拾おうと屈んでしまったら
あまりの筋力低下に自分の力では全く
立ち上がれず



ナースコールと反対側にいたから這って
押そうかと思ったけれど・・
怒られたら嫌だな
と変な考えが浮かび


何とかベッド柵につかまって腕の力だけで
立ち上がった!
かな~り体力消耗・・
物を拾うのがこんなに命懸けとは

まだドライブライン部分も無理すると痛みが
あったし、お腹に力を入れられない&
曲げられなかったからかなり焦った

それくらい筋力低下していた長いbed上
生活の代償・・筋肉もほぼなくなっていて
下腿は骨と脂肪とたるんだ皮だけだった

そんな感じな入院生活を送るようになり、
副腎不全の治療のため4/28~10mgに
増量したプレドニン。
血糖値の経過をみるため毎食前に血糖測定
→数値は特に問題なかった。
ステロイド療法が長引くため
副作用対策の内服が開始された。
▪感染予防でバクタ錠が月・水・金の週3回
▪骨粗鬆症予防としてアレンドロンが週1回
アレンドロンは飲み方にやや手間が

副作用や内服については⇩に記載してます
プレドニン増量してからピタリと
発熱しなくなった



食欲不振や倦怠感も
少しずつ良くなってきていた

このまま落ち着いたら転院の話もサクサク
進むかな
なんて期待していた。

4/30
発熱の原因究明のため予定されていた
ガリウムシンチグラフィという検査
ガリウムシンチグラフィはRI検査の1つ
RI=Radio Isotope(ラジオアイソトープ)の略
で核医学検査・アイソトープとも言う
RIの種類
・骨シンチグラフィ
・脳血流シンチグラフィ
・心筋シンチグラフィ
・ガリウムシンチグラフィ
・レノグラフィ(腎臓)
・甲状腺シンチグラフィ
など
RI検査の1つ、ガリウムシンチグラフィは
全身の腫瘍・炎症等の評価を行う検査。
腫瘍や炎症部位に集まる
放射性薬剤(ガリウム)を静脈投与した後、
放射性薬剤の集積程度を
特殊なカメラ(ガンマカメラ)で撮像する
ことにより悪性腫瘍の診断や発熱の原因を
調べる検査。
ガリウムを投与し2日ないし3日後に
ガンマカメラで撮像する。
(2~3日後に画像をとると
病巣が最も鮮明に見える)
RIは自ら放射線を出す物質で、その放射線の
量は時間と共に速やかに減少し尿や便中に
排泄される。
私がガリウムシンチを行う理由は
副腎不全とは別に体内で炎症を起こして
いないか確かめるため。
検査自体は台の上に寝て両手を挙上し
そのまま40分横になっているだけ。
身体の周囲をガンマカメラがゆっくり
ぐるっと一回りする。
ただそれだけだから痛みはなかったけど
ずっと同じ姿勢だったので植え込んだ
左胸のポンプ部分が痛くて辛かった

そのせいで長く感じた40分だった

結果は後日との事だった。
午後から初めてリハビリ室へ行き見学

どんな雰囲気か見て、PTのKさんとただ
おしゃべりして帰っただけという

でもきっと行き帰りの足取りなんかを
見ていたんだと思う!
翌日
5/1(金)
もう5月なんだ~
GW前までに転院したかったな~
でも無理だったな・・と思いながら、
この日はリハビリ室デビュー

午前中に外科Dr.回診で開胸部とドレーン、
ドライブラインのホッチキスやナートして
ある部分の抜針&抜糸。
VAC部分の抜糸は来週するとの事。
午後からリハビリ室へ。
リハビリ室のDr.と話をしたりサインや
アンケートを書いたりしてモニター装着。
リハ室1回目のメニューは
6分間歩行→10分間休憩→6分間歩行
マイペースでいいものの、
いきなりこのメニューはキツくて2回目は
足が上がりにくくてつかえそうだった

でも頑張って歩いたから2回目の方が
距離が延びた



いい運動した~

な~んて、気分良く過ごしていたけれど・・
夕食時S先生が来て、ガリウムシンチの
検査結果を教えてくれた。
「ガリウムシンチの結果なんですが、
炎症の方は大丈夫だったんですけれど・・
右の乳房の所に集積しているのが見られて
乳癌疑いになっています」
と



マジですかー









って心の中でものすごく叫んたけど、
また強がって
私「乳癌ですか?」
と冷静に聞いてしまう。
S先生「腫瘍に関してはガリウムシンチより
PET検査の方が精度が高いんですよね。
ガリウムシンチは今は癌検査として行われて
いない事が多いので、他の検査をして
みない事には分からないんです。
なので、明日からはGWに入ってしまうので
来週5/7に乳腺外来がある病院に行って
詳しく診てもらえるように予約しました」
と。
またか、、
一難去ってまた一難
やっと登りきった崖を
また突き落とされた感じ

しかも夕食の途中

ショックだったけど
とにかく食べなくちゃ・・
って頑張って完食した。
その夜、眠れなくて色々考えていた。
先生も落ち着いた表情でサラッと言ってた
事だし!
疑いだからしっかり精査してみないことには
分からないんだから!
と自分にいい聞かせていた

この日からの6日間
悶々と過ごす日々が始まるのでした・・