2020年の闘病記を基に綴っています
3/11※前回からの続きです
離脱テストの結果、迫られる選択
離脱か移植か・・
ある程度覚悟はしていたし、
もう答えが出ているようなもので
離脱したくても
しない方がいいという現実
でも・・
頭では分かっていても
心はなぜかもやもやしている
その理由はなんだろう？
色々考えてみるけれど、
１人じゃ答えは見つからなかった。
とにかく納得できるまで情報収集したり
相談してみよう！
と思ったけれど・・
性格上、弱音を見せるのがとても苦手で
つい大丈夫そうな言動をしてしまう。
だから、S先生がきても看護師さんがきても
本音を言えないでいた
結果が出ているんだから、
いつまでも悩んでもやもやして
困らせちゃいけないよね・・
と思ってしまう。
どうしようかな・・
と思いながら悶々としていると
リハビリの時間になり、PTのKさんが
病室にやってきてくれた。
リハ中はいつもお互いの家族の事だったり
趣味の話だったり色んな話をしている。
年齢は下だけど色々と共通することが多くて
話に花が咲く事がよくあった
もしかしたらこの病院で
誰よりも心を開けているのかも
同業者の看護師さんには
つい強がっちゃうからね
いつものように他愛もない話をしながら
リハビリをしていると、Kさんの方から
「もうどちらにするか決めました？」
と聞いてきてくれた
心リハで沢山の心疾患患者さんに
携わってきているからこその
意見が聞きたかったので
疑問や不安に思っている事を聞いてみた。
私の現状でPTさんからみた考えは・・
・体外式VADを離脱した場合、
心機能が回復して元気な頃のような状態に
戻れる人もいるけれど、
私の場合は強心剤が必要だということ。
・注射薬での強心剤の場合は退院することが
できない→離脱してもずっと入院
・内服薬で強心剤を使用し退院したとしても
離脱前のEFが40％前後のため、普通の人の
半分の心機能で生活するとなると厳重な
水分・塩分制限をしていく事になる。
・インフルエンザなどの感染症に罹ったら
心不全に陥りやすくなる→繰り返す→心臓が
どんどん弱っていく→入退院繰り返す→
最終段階になる可能性もある。
・離脱して状態が悪くなってから植込みする
よりもある程度の心機能が残っている状態で
植込みをした方が生活の質も違ってくる。
・不整脈が起きたとしても
残っている心機能でサポートしてくれる。
・まだ若いうちに(アラフォーですが)
侵襲性の高い手術や治療をした方がいい
などなど・・
なるほどね、そうだよね
と、改めて言われたら妙に納得できた！
やっぱり移植の方向がいいんだろうな
私がどうしても引っかかっていることは
本当はもう分かっていた。
家族や友達、職場へ迷惑をかけてしまう
という事。
どうしてもその気持ちが出てきてしまう。
ホント自分でも嫌になる性格だと思う
でも、、
そんな時に私の背中を押してくれたもの
があったんだ！
それは・・
みんなの想い前回の離脱テストの後に言ってくれた
家族の想い
どんな結果になっても全力でサポートする！
と言ってくれた旦那さんと兄
私の帰りを待ってくれている子供達
命があって助かったのも奇跡！
安心して長生きできる方を選択して欲しい！
元気になって帰ってきて欲しい！
と願ってくれた。
そして家族だけじゃなく、
お友達や職場の仲間達の想い
職場のお友達や師長さんからは、
最善の選択をして欲しい！
仕事は大丈夫、心配しないで！
また一緒に働くよ！
できる仕事用意してずっと待ってるから！
って沢山励ましてくれた
植込型VAD入れて元気になって
絶対に仕事復活してやる！
って思うことができた。
幼馴染みの親友からは、
何よりも命が助かったことが嬉しい！
生きていてくれてありがとう
命があったからこそ悩み、選択ができる。
移植をするという選択を選ぼうとしてる
みかんは人に迷惑かける事ばかり
気にしにしてるけど、ちゃんと何かしらの
意味がある事だから何も負い目を感じて
生きていかなくてもいいんだよ！
離脱できなかった＝頑張りが足りなかった
っていう方程式じゃないし、もっとその先の
未来を見てる。
離脱＝ゴール
じゃないよ！
これから
もっともっと楽しい未来がまってる！
と言ってくれた
みんながそうやって言ってくれているのに
いつまでも悩んでたらだめだ！
待ってくれている人のためにも元気になって
帰らなくちゃいけない！
そう思わせてくれた
家族・友達・仲間達
私は覚悟を決めたんだ