2020年の闘病記をもとに綴っていますクローバー


熱も出始めていたけど他にも問題あり、
体外式LVADの脱血管と送血管に様々な
状態の血栓が付くようになっていた。




ICUにいる頃から毎日の検温時などに
ペンライトで回路部分を照らしながら
血栓チェックを行ってくれていた。

特にできやすいのが接続部分で血液が
回路内部でぶつかりやすい場所↓

日勤帯や夜間帯への引き継ぎ時も、
それぞれの看護師さん達でしっかり確認して
申し送りを行い、注意すべき血栓があれば
頻回にチェックしに来てくれていた。

分かりずらい時は2人以上でくまなく探す。
確認時間も血栓の状態により数分で終わる時
もあれば15分以上かかる時もあった。

ある程度の経験がなければいけないため
体外式が入っている間は経験の浅いNsが
担当にならない体制になっていた。


血栓チェックで行っていたことは
・場所
・色
・数
・可動の有無
・前回との増減比較

などで、

特に
・数が多い時
・できた場所が悪いとき(送血管)
・黒色になっている時
・可動している時

などは要注意だった。

重症心不全病棟に転棟してきた頃から
血栓ができては消えを繰り返す日々。
目の前で血栓チェックをするので
リアルタイムで事実を知る状況。
常に血栓問題が付きまとっていて
少なからず小さな不安はいつも抱えていた。

個室だけど隣や向かいの病室の入り口が
近かったため、医療スタッフが訪室したな…
とか、トラブルがあったな…とかは
聞こえたりしていた汗

ある日、近くの患者さんが急変し
ドクターハートの発令がっガーンハッ
どうやら脳血管障害……おそらく
脳梗塞を起こし、意識障害・レベル低下が
あるらしく、病棟スタッフやドクターが
たくさん来てあわただしく運ばれていった。

私もいつ脳梗塞を起こすか分からない
状態だったので、余計に不安だった。
体外式を入れている間ずっと
明日は我が身ショボーン
と思いながら過ごしていた。




2/10兄が来てくれた日音符
飲み物を大量に買ってもらい、
常温可能なものは床頭台の上にストックし、
牛乳やカフェラテは冷蔵庫に入るだけ入れて
もらったラブラブ
沢山飲んで血栓を溶かさなきゃ!と思って
色々な種類のものを注文ニヤリお茶ジュースコーヒー


とにかく脳梗塞にならないように飲むぞ!
私には飲むことしかできなかった。

けれど、水分を毎日大量に摂取することが
こんなに大変だとは思わなかったえーん

『1日最低2㍑』とS先生から言い渡されて
いたけど、もともと普段から1㍑ぐらいしか
飲まない私には必死だったあせる

油断すると忘れるから時間毎にノルマを
決めてどうにか慣らしていった感じ……
今では2㍑は余裕で飲めるから
これも訓練なのかなニヤリキラキラ


……にもかかわらず、この日の午後の
血栓確認で送血管に可動性の血栓がガーンあせる

送血管にできた血栓は飛んだら
全身にまわってしまう。
特に脳梗塞になる危険が大きいため、
ドクターを呼び血栓を確認、すぐ対応して
くれた。
点滴のボリュームを増やし、ヘパリン量も
増やしてくれた。

そうなると尿量がかなり増えてしまうので
再度バルンカテーテルを入れることに汗
せっかくベット上で排尿ができるように
なったのに…でも仕方ないもやもや

血液をサラサラにする内服薬(抗凝固薬)
ワーファリン量も日に日に増量していった。


夜寝ている間に脳梗塞を起こしては
いけないので、その夜は2時間毎に
起こされ、麻痺や呂律不全が出ていないか
安否確認滝汗

寝たかな……の頃合いで強制覚醒あせる
それが繰り返される夜…
かなーーり寝不足だった笑い泣き
私も大変だけど看護師さんも大変だよね…

翌朝になり案の定、寝不足チーンもやもや
そして1日中続く倦怠感あせる



そんな時に職場の友達からLINEで
ある写真が送られてきた。
業務が始まる前に撮ってくれた写真には
師長さんが手を振ってて、
『まってるよー!』のメッセージラブラブ

副師長さん、介護主任さん、お友達で紙に
『がんばれ!!』と書かれたメッセージラブラブ

これをみた瞬間ホロリと涙がえーん

遠い大阪の地で、先の見えない闘病を
している時に励ましのメッセージと写真は
本当に嬉しかったキラキラ頑張る気力になる!

忘れられていないんだ!って思ったら
安心もした。


何がなんでも地元に帰って
私の居場所に戻るんだ!!!
と、強く強く思っていたこの頃でした。