Twitterプロフィールからのリンクを切ったので、もはや誰も見ていないだろうと

タカを括っていたら、たまにコメントいただいたりして

「あ、読むひともまだあるのか」と、

「見つかっちゃった」みたいな気分になります。

 

…わたしは何のためにブログ書いてるのだ。

 

誰かが読んでいるという事実を忘れたころにコソコソと書くのが良いのです。

見られるけど、あんまり見られない場所に

知られたくないけど、なんか白状したくなった事を書きたいのです。

 

 

で。

今日は、大島弓子のこと。(敬称略)

 

わたしはそういう、女子の必須科目的なまんが(個人の感想です)を

いくつもスルーしてきたのです。ベルばら然り、綿の国星しかり。

そんで。

大島作品をいざ読んでみようとして、どれから手をつけたものかわからなくて

友人に頼ったわけです。

おおしまどこかたのむ。

 

手始めに勧めてもらったのが、

アスカコミックスの「ダイエット」と

白泉社文庫の「ダリアの帯」。

 

なんというか、衝撃でしたわ。

わたしの知らない文脈で展開される物語は、じつに魅力的で

どこがどう良い、みたいなことがさっぱり言えない。(でもめちゃくちゃ良いのよ)

とくに、感情表現の体系が違う。

読んでる間、わたしはずっと混乱していた。

 

すずしい森を散歩させられてるうちに道に迷い、

あれ、駅に出た、と思ったら 空からでかいハンマーが落ちてくる感じ。

大島先生が、魔法を使って描いてらっしゃるかのように感じるのです。

(おや?敬称略…ああもういいや)

これ、この通りにプロット切ったの?

ネームもなしに描き始められたかのようなリズムで、

しかし、

このコマ使いなんか、狙ってやらなきゃ出てこないでしょう?とも思う。

ああでも、狙わずにごく自然に描かれて、こうなのではないか、なんて

思わせるものがあったのです。

 

これらの作品に、しっかりについてきていた数多の少女たちが

空恐ろしいものに思えました。

いやまあ、大島ファンには男性も多いのでしたね。

 

細かな感想はその友人に送るとして。

ひとこと。

大島弓子を読むまでは、わたしは少年だったなあ、と。

てか、悪ガキでしかなかったな、と思ったのでした。

ここに書き留めておきます。

 

それにしても、仮にも漫画家を経験した者として

あるまじき事ではないかな?読んでなかった事って。

 

いや、このトシになっても、まだまだ

あたらしく知れることはたくさんあるって事ですね。

幸せなことだ。

この世はどん詰まりではない。