このひとと添い遂げたい。
そう思ったことが何度かある。
なんだか尻こそばゆい、というか、気恥ずかしいことだ。
恥を忍んで言うならば
恋愛のキャッキャウフフのテンションで、何かこう、お花畑な脳みそ状態であった自覚はある。あるのだけれど。
そう思ったその時々はそれなりに真剣ではあった。
一方で、どこかに「でもなあ」「無理っぽいなあ」という予感もあった。
根拠は無い。
ふたりの関係はふたりでなんとかしなけりゃで、片方が何をどう頑張ったってどうしようもない時もあるじゃないの、と。
おまえ(わたし)がダメにするパターンは想定せんのかい。
未来は、何があるのかわからない。
恋愛は嫌いではない。
けれど、恥ずかしいことだとは、少し、思っている。
ああいや、もっとちゃんとした言い方をすると、
「たいへんパーソナルなことなので、あまりおおっぴらにするのは恥ずかしい」ことだと思っている。(あんな漫画をかいてるくせにね)
あと、わりと人生の大きな部分でもあるけれど
ぽっかり抜け落ちてもかまわない。無しなら無しでやっていくよね、とも思う。(生きていけない、とか思ったこともあったくせにね)
労働は、そんなに好きではない。
けれど、生きている限り、有ることデスワネ、とは思っている。
無しではやっていけない。
今の仕事で食べていけなくなったときには、別の仕事を探す。そして働く。
別の仕事をしながらも、趣味で(つまり収入なしで)今の仕事を続けるかと考えたら
そこまでの根性は無いようにも思う。
昨日。
友人と話をしていて、ぽろっと「添い遂げたいんだよね」と言っていた。
仕事と、である。
言った本人がびっくりしている。
考えてみれば、このひと(仕事)とは、どんな相手よりも長くおつきあいしている。
すまんかった。
きみ(仕事)はいつも傍にいてくれたから。そんな対象として見てこなかったよ。
でもなあ。
わからんなあ。
わたしが頑張ればなんとかなることだとしても。
やっぱりわからん。わからんよ。
未来はわからない。
でも。
「この仕事と添い遂げたい」
その言葉にわたしはやけに高揚し、幸福でもあったのです。