視界の端で、ミニトマトのヘタが落ちた。

 

それは朝食の準備をしているときだった。

ミニトマトは、洗うとぽろりとヘタが取れる、こともある。

だからわたしは「あ、落ちたな」と思っただけ。包丁を握っていて、手が離せなかった。

さて手が空いて、ヘタを拾おうとしたら、落ちていたのはミニトマト1個まるごと。

目は、あの鮮やかな赤を見落として、ヘタだけを認識していた。

なんで?だって、ヘタと実はくっついているのに。

 

こういう、脳と外界との違いに遭遇すると、妙にうれしい。

わたしの脳が認識しているだけの世界と、どの脳の認識からも離れて普遍的に存在している世界との間に、ほそい通路が開ける。気がする。

 

本当のことよりも、嘘のことよりも、そのふたつをつなぐ通路が、感動のモトだ。

なんて。

まあ、ごたくを並べてみたくなる。

 

 

Twitterとブログとのリンクを切って1年近くがたつ。

やっと気の向くままに妄言をメモっておけるようになった。気がする。

解禁だ。

けど、けして真面目に(この場合、定期的に勤勉に、ということ)は書かないな。

 

オフィシャルとプライベートを分ける基準が、さっぱりわからない。

だってくだらない自分なら、くだらないままに書いたほうが、ややこしくなくない?

真っ当なヒトでいようとすると、いろいろ出力せず黙っておいたほうが賢明だ、ってなっちゃわない?

 

………ないか。

 

わたしは、脳と世界とのズレが好き。