また消費者庁から通達が出されました。

ペットと人のリンパケアセラピストの大槻哲子です。

まずはこちらをご覧ください。

消費者庁（平成29年5月26日）

法的な資格制度がない医業類似行為の手技による施術は慎重に

施術者の区分け（消費者庁の通達より引用）

上記の表により施術者には

法的な資格制度があるもの（国家資格保持者）

法的な資格制度がないもの（国家資格なし、民間資格など）

に分けられているのがご理解いただけると思います。

消費者庁から出た今回の注意喚起の事例は

法的な資格制度がないもののようです。

先ほどの通達より何例かご紹介します。

【事例７】

肩こりで「整体」の施術を受けた際、

頭をつかまれて引っ張られた。

その後激痛、手のしびれなどが生じ

末しょう神経障害等と診断され

数か月たっても痛みが残っている。

（事故発生 H27 年 11 月 40 歳代女性）

【事例８】

首と肩の「格安マッサージ」を受けた

翌日に、おう吐と首から肩にかけての

激痛が出た。

病院で髄液が漏れていることが判明し、

11 日間入院した。

（事故発生 H25 年７月 30 歳代女性）

【事例 10】

「サロン」でリンパマッサージを受けた。

強力マッサージをうたっているので、

施術中の痛みはそんなものだと

思っていたが、ろっ骨を骨折しており

全治１か月かかった。

（事故発生 H28 年１月 20 歳代女性）

【事例 11】

あん摩マッサージ指圧師の資格がない者が

施術を行う「マッサージ店」で、

施術中に感じた痛みは伝えなかったが、

施術後に足が痛く歩けなくなった。

翌日、医師に太ももの筋肉が切れていると

診断され、回復に２か月以上要した。

（事故発生 H26 年６月 60 歳代男性）

【事例 12】

普段から通っている

「リラクゼーションサロン」で、いつもの

倍の時間のハンドマッサージを受けた。

数時間後に両腕が赤く腫れ痛みが出始め

医師に内出血で全治３週間と言われた。

（事故発生 H27 年９月 40 歳代女性）

事例を見ると、

①国家資格保持者でないものの施術

②施術中の痛みを感じている（事例８除く）

③後遺症がのこっている

ということのようです。

施術中の痛みを訴えても

やめてもらえなかった、

好転反応だと言われた、などの

事例もありました。

一番ひどいと思ったのは

施術のために脱いでくださいと言われ

施術中ありえないことに

わいせつなことをされたという事例です。

こちらに関しては芸能人が

とても良いサロンということで

紹介をしていたこともあり

被害が拡大したようです。

カラダをいたわりに行ったのに

苦痛を与えられるというのは本末転倒です。

しかし、国家資格がないから全てが良くないのか？

そこに行くだけで

そこのオーナーに会うだけで

そこの施術を受けることで

とても元気になったり癒されたり。

そんな長けてるサロンがあるのも事実です。

このような事例が増えるたびに

とても残念な気持ちになります。

いまはネット検索で

かなりの情報を得ることができますが

その中でも、ご自身が必要な情報を

きちんと調べていくようにしてください。

口コミはサクラのときもありますから

良いことばかりを鵜呑みにするのは

今の時代危険です。

施術中痛みを感じた場合はすぐに伝え、

中止することをお勧めします。

（医師の指示による、リハビリテーションは

痛みを生じることもありますので

混同なさらないようにしてください）

知らないのは怖いこと！きちんと知ったうえで施術を受けましょう。