小野武彦のナレーション(にんげん日記読み上げ)の声が心地良くてずっと聴いていたくなる。
村井國夫は事前のインタビューで、「同期で芝居をすることは意識している」と発言しているけど、たしかに客席から観た印象として、いちばん楽しそうに見えた(笑)
私は長英さん目当てで観に行ったのだけど、このちょっとおとぼけな善太が可愛いのよ。私はこの数日後に「誰かの花」も観に行ってきたのだけど、その舞台挨拶の時の長英さんが少しとぼけた感じで会場の笑いを誘っていて、案外素の長英さんは善太みたいな感じなのかもしれない、と思ったのだった。
縁側(?)に腰掛け日向ぼっこしながら、足をぴこぴこする善太かわいい。
賀来千香子と村井國夫と小野武彦の英語ハッタリ漫才トリオ面白い。
最後の場面では、銭湯の煙を見ながらじいさん三人の口を衝いて出るブラックユーモアにクスッと笑わせてもらった。でも地井武男や夏八木勲のことが思い出されて少しホロリとくる場面でもあった。
とにかく俳優座15期生の御三方が同じ舞台の上に立っている。いま目の前で観させてもらっている。それだけで感激する。今回U25チケットで観に行ったのだけど、こんな素晴らしい舞台を半額は申し訳ないと思い、翌日お代わり観劇してきたほどだった。
翌日のお代わり観劇は当日券だったわけだけど、運良く前日の席(前売り)より観やすい席だった。どうやらセンターブロックの座席配置が変わったおかげらしい。こういうリニューアルは嬉しいね。でも南堂正樹が昇ったエスカレーターはずっと残しておいてほしい(詳細は→未ソフト化大映映画@ラピュタ阿佐ヶ谷 俳優覚書)