アメブロからそろそろ投稿しろって連絡が来たので・・・。
とりあえず、メリークリスマス!
さて、みなさんは「夢」を覚えていますか?
ってちょっとロマンチックな感じで始まったけど、今回の「夢」は寝てる時に見る方のこと。
毎朝覚えてるわけでなくても、たまに夢にうなされて起きたりした時には覚えてるよね?
さて、では質問。
その夢は「自分から見た世界」でしょうか?それとも「自分を外から見た世界」でしょうか?
ほとんどの人が「主観」、つまり夢で「自分から見た世界」を見ています。でもたまに「えっ?私、客観。当たり前じゃないの?」とか言う人もいます。コーチが言うには、そういう「自分を外から見れる」人が「最初から演技がうまい人」だそうです。ちょうどこのイラストのような感じです。
ちなみに僕はずっと「主観」で夢を見てましたが、演技を始めて「客観」でも夢が見れるようになってきましたよ!
【イメージできれば、それができる!】
『人間が想像できることは、人間が必ず実現できる』
ジュール・ヴェルヌの名言ですが、そんなたいそうで特別なことでなくても、どんなことでも人は必ずイメージしてから行っています。
たとえば、
・ドアノブをひねってドアを開ける。
・お風呂のフタを取る。
・誰かの家の玄関のチャイムを押す。
「それをしたら、こうなる」とイメージしてから行っているのです。
だから、ドアノブをひねっても開かなかったり、お風呂のフタ取ったらお湯張ってなかったり、玄関のチャイム押しても鳴らなかったりしたら、ビックリするのです。つまり「予想(イメージ)と違った」のです。
行動だけでなく、言葉を話すときももちろん「イメージ」しながら話しています。
たとえば「ここで『ありがとう』と言ったら『いえいえこちらこそ』と返してくれるな……」なとどイメージしている。
だから行動のときと同じように、予想に反した反応を相手がしたら、意外に思うのですね。
人はすべてを”イメージしてから”行っているのです。
だから、もしイメージがうまくできてないと、実際の動きもうまくいきません。
スポーツでも「イメトレ」が大切だというのは常識ですよね?
余談ですが、イメージするのにどのくらいの時間が必要だと思いますか?
コーチが言うには、実は「時間は必要ない」のだそうです!
固定観念では、その行為と同じ時間が必要な気がします。どんな行為でもイメージではまさに「一瞬」。まあそうでなくては会話なんて成り立たないですよね。
さて、ここまでは当たり前のこと。
では、具体的に、演技ではどのようにイメージしていけばいいか?
【イメージには「材料」が必要!】
たとえば、「私、関西人じゃないから納豆食べられますよ」ってセリフ。
あなたの好きな女優さん、広瀬すずさんとか米倉涼子さんとかに、イメージの中で言わせることができますか?
簡単ですよね?
では、「自分」にそのセリフを「イメージ」の中で言わせることができるでしょうか?
ほとんどの人が難しいと思います。
なぜでしょう?
そう、広瀬すずさんとかが「話している姿」を私たちはとてもたくさん見ているから、つまり「イメージの材料」があるからです。
ところが、「自分が話している姿」は、多くの人はほとんど見たことがありません。
イメージの材料(ネタ)が足りないからうまくイメージできないのです!!!
演技において必要なのは自分自身の「客観的イメージ」です。
それを有名俳優さんたちと同じくらいたくさん見ることができれば、自分にどんなセリフを自然に言わせることも簡単になります。
「じゃあ鏡を見て練習を……」と思ったあなた。
それもダメじゃないけど、鏡はあくまでも「鏡像」です。つまりあなた自身の客観イメージじゃありません。
それに常に自分と目が合ってますしね。やはりビデオに演技を撮って見るのが一番です。
【イメージ完璧で「ドンと来い!状態」】
コーチの「演技の基本10か条」は、とても奥が深い実践的なものだけど、これがその仲の3番のことだ。
イメージが完璧になると、コーチの言うところの「ドンと来い!状態」がやってきます。
つまり「よし、いける!」と思えるのです。
演技に入る時、常に不安な人は、その状態に入れてない、つまり「イメージが完璧にはできてない」のです。
まずはイメージの中でどんなセリフでもいいから自分に言わせられるようになりましょう。
それができて初めて「リアルで自然な演技」の扉が開くのです。
で、それができない人は、自分の写真や動画をたくさん観て、イメージのネタを集めましょう。
有名俳優さんたちを想像するように、「自分の姿」を思い描けるようになれば、もう大きな壁を乗り越えられたも同然です。
これこそが「習わなくても最初から演技がうまい人」の秘密であり、「何年習っても演技がヘタなまま」という謎の答えなのです!
シンプルだけど、これスゴい大発見だよね!
「少人数で演技を毎回ビデオに撮ってチェックするレッスン」なら、たとえ先生が友達やマネージャーなどの素人でも、どんどん上手くなっていく秘密でもあるね。
演技レッスンやワークショップ選ぶときは、くれぐれも、ビデオも撮らずダメ出ししかしない「自称先生」や本場仕込み(?!)の「なんちゃらメソッド」や「かんちゃらシステム」に引っかからないよう気をつけてくださいね。特に後者は撮影の現場ではそんなこと誰もやってないのに「とにかく信じなさい。これが正しい演技のやり方です」って「権威主義」でもって洗脳し混乱させる怪しすぎの詐欺まがい。
演技レッスンはビデオに撮らない時点で「ニセモノ」確定です。もし撮ったら教えてることが無意味で全く上達してないのがバレバレだから撮らないんですね。(まあビデオ撮っててもダメな所もあったけど……)そんな教室行くくらいなら、自分で撮ってチェックしてまたやる……を繰り返した方がずっと上達します。
「自分自身のイメージ」をアップデートして、来年は更なる飛躍の年にしていきましょう!
よいお年を!
追記:ちなみに、分かりやすくするため「視覚」のイメージだけで話を進めたけど、「イメージ」ってのはもちろんそれだけじゃない。ありとあらゆるすべての「知覚」にそれぞれイメージがあるのだ。「夢の中」でだって声聞こえたり寒さ感じたり手触り感じたりグラッと揺れたりするよね?
視覚に偏り過ぎて上手くイメージできない人は、他の知覚のイメージの方がずっと役立つことがあるのだ。これ意外な重要ポイント。