これができてりゃ「演技メチャクチャうまいね!」と言われる、プロの演技「7つの基本フォーム」には、「口角」「顔角」「メタファー」と3つも「番外」がある。

 

 

「じゃあなんで、『10の基本フォーム』にしなかったんですか?」

 

ってコーチに聞いたら、「7つの方が縁起いいから。ホントはもっとできるだけ少なくしたかったんだけどねえ」・・・だそうだ。また、これら10個以外にも、もちろん重要なフォーム、使えるテクニックはいろいろあるので、一応!)最も大切なものを7つにまとめて、あとは番外って感じにしたらいいんじゃないかなということでこうなったそうだ。

 

で、その番外筆頭の「口角」。

 

 

【笑顔は記号】

「口角」って言葉は、もはや一般的だから知っているよね?そう、笑顔をしたときのクチビルの端の角度のことだ。これが下がっていると、特にCMのオーディションはまず通らない。

 

「口角は記号」なんだ。スマイルマークを見たら、誰でも笑顔になるよね?口の真ん中よりクチビルの端が上がっていることが、「ハッピー」のしるしなんだ。

 

だから、口角が上がっていることが必要なんだね。

 

 

 

またこれは、「演技力」の指標でもあるそうだ。

 

気持ちを押し殺し、努めて表に出さないようにしていたら、口角はどんどん下がってくる。そしていざというときも、大口を開けて笑えなくなってくるんだ。

 

つまり、口角を上げられるということは、様々な感情を観ている人に伝えることができるということ。おじいちゃんだろうと、子供だろうと、優れたプロの俳優は例外なく口角がクイッと上がってる。

 

だから、レッスンでは毎回、最低10分以上、この「口角トレーニング」に時間を割いている。訓練して最も素早く「結果」、つまり「仕事」につながるものだからだ。実際、若いモデル女の子達は、可愛いルックスをしていても、なかなかうまく「プロとして笑う」ことができなくて仕事取れなかったりするんだけど、レッスン通ってしばらくすると、自然に「プロの笑顔」ができるようになり、CMやスチールにバンバン受かるようになる。やはり「笑顔は幸せの記号」なんだね。

 

素敵なルックスしてるのに、うまく笑えないなんてあなた、ダイヤを原石のままアクセサリーにしようとしているようなもんですよ!実際僕も、大したルックスじゃないけど、「口角上げ」のトレーニングで、毎日必死で(?)笑っていたら、CMとかスチールを取れるようになったもんな。

あのトムクルーズも売れる前は必死で「トムスマイル」の練習やってたらしい。

 

「口角筋トレ」はやったもん勝ち!

「笑う門には福来たる」だ!

 

【イェーイ!の口】

これ言葉で説明するのは、なかなか難しいんだけど、ちょっとネットから画像をお借りして、こんな感じ。

 

アゴが前に出て、上の歯は奥歯まで見せて笑い、「イェーイ!」と言う。

 

これができるとできないじゃ大違い。コーチに言わせると、これが笑いの最上級の状態なんだそうだ。見てる人を自然とハッピーにする。(イラストはそれほどテンション高くないけどね)

 

まず、普通の人は、たいていアゴの筋肉(咬筋)が硬くなっているので、口があまり開かず、顎を前に出して笑うことができない。無理して口開いても、「舌」にも力が入っていて、ぎこちなく見えてしまう。

 

売れてる人ならみんなこの口が自然にできるけど、長澤まさみさんとか、広瀬すずさんとかがCMやドラマで見せるこの「イェーイの口」が最高だね。ホントこっちまで楽しくなってくる。

 

ちなみに、雑誌モデルでと言うと「ニコラ」までは、この「イェーイ!」メインだそうだ。これができなきゃモデルとして採用されない。で、「セブンティーン」あたりからはアンニュイでちょっとあまり能天気に笑わなくなってくる。でも、「イェーイ!」ができる人のアンニュイとできない人がただ暗くボケーとしているのでは全然違う。

 

「イェーイ!」1つにもいろんなドラマがあるんだね。

 

 

【チャーミングホールで攻め落とせ!】

さて、口角上げのポイントの意外なものに、もう1つ「チャーミングホール」というものがある。これはコーチの命名らしく、ググっても出てこないんだけど、笑ったときに、歯とほっぺたの間にできる隙間のこと

 

これがあるから、「自然で素敵な笑顔」に見えるのだそうだ。それを聞いてから、駅のポスターとか観ると、みんな指が軽々入るほど大きくチャーミングホールが空いている。女性だけでなく男性も例外なく。

 

チャーミングホールがないと、笑顔は嘘っぽくて引きつって見える。逆にこれがあるだけで本当に楽しそうな笑顔に見える。

 

大口を上げて笑う筋肉(咀嚼筋?)をキープしながら、歯を閉じてニコッとするから、この「チャーミングホール」ができるそうだ。

 

つまり、「大笑い」するぐらいのテンションで「ニコッ」としてるってことね。

だから、訓練はカンタン、大笑いしながらニコッとすりゃいいんだ。

 

元々、「歯を剥き出す」という行為そのものは、ほ乳類では「威嚇」という意味。歯を見せて笑っただけでは、魅力的に見えず、むしろ怖いこともあるのは、そのせいだね。チャーミングホールこそが、オーディション合格の意外なポイントだったのだ!

 

これ読んだ人はラッキーですよ!ホント。

これでオーディション合格率グンとアップ!だね。

 

これ以上の詳細な解説はしないから、自分で駅のポスターや雑誌の「笑顔」を山ほど観察して「チャーミングホール」を見つけて、それを参考に自分もできるよう訓練してみて下さいね。

 

「合格率」は飛躍的にアップすること間違いなし。私生活でもいいことどんどん起きてくるかもよ!?