突然連絡を絶って、潤は心配してる事だろう。






あの日、潤からご両親の話を聞いた時、天罰が下ったと思った。
やはり俺は幸せになろうなんて考えてはいけなかったんだ。


まさか、あの少年が潤だったとは.........。




潤の家族からお父さんを奪ったのは俺だ。







今から7年前

俺は出版社の政治部の報道記者として走り回っていた。

ある政治家の周りがきな臭いとの情報があり、先輩とふたりで情報収集を始めた。

どうやら中堅所の建設会社から賄賂を受け取っていて、公共工事の競争入札に便宜を図っているようだった。

ただ、お金のやり取りなど決定的な証拠の入手が不足していて記事に出来ないでいた。

そんな時、建設会社の重要役員とその政治家が密会するという情報をキャッチして、その現場を写真に収める事が出来た。

しかし、夜で被写体と距離があった事もあり、ハッキリと人物が特定出来るものではなかった。
しかも両者が一緒に写ってる写真を撮ることが出来なかった。
それでも代議士、秘書が車に乗り込む姿、建設会社の役員と思われる人達が車に向かって頭を下げてる姿が写ってるものもあり証拠の1つになると考えた。

そしてスクープ第一弾として週刊誌に記事と写真を載せた。
100%の証拠を掴んではいなかったけど、他誌にすっぱ抜かれる事を恐れての先輩の決断だった。
第二、第三と続報を載せて、追い詰める作戦だった。


発売されると、連日連夜その話題で持ち切りとなった。

俺達も取材を続けていた。


ただ

相手は代議士


抜け道は沢山あった。
俺達もまだ決定的な手札を持っておらず代議士をおいつめることが出来ていなかった。


世間がその話題1色で、注目されてた代議士は記者会見を開いて言葉を発せざるを得なくなった。


全ては第二秘書がやったと言う事。
あの写真の日は完全プライベートで、仕事の話は一切していないと。建設会社の人とは会ってもいないと。
週刊誌が発売されて初めて賄賂を貰っていた事を知ったと。

誰が聞いても白々しい嘘の会見だった。

それでも、代議士が建設会社と第二秘書とで金銭のやり取りがあった事は認めたため警察も本格的に動き出した。



これは真実ではない。
俺達が伝えたかった内容じゃない。
代議士という立場を利用して下のものに罪を着せるなんて!
誰が秘書のせいにして納得するものか!
絶対に裏を暴いてやる!



しかし予想外の事が起きてしまった。




その第二秘書が、自らの潔白を主張して命を絶った。












大野  賢さん


潤のお父さんだった。






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反省と言い訳

汚職事件の話なんて書ける訳がないのに.........。

本当に、こんな陳腐な事件の内容でごめんなさい。

1話で事件の内容を終わらせたかったのでこんな軽い事件になってしまいました。
潤くんのお父さんが自ら命を絶たなければならない程の重大な事件だと言う事は察して下さい🙇‍♀️

翔さんが潤くんの前から消えた気持ち、分かっていただけたら幸いですm(_ _)m

昨日、衝撃的って言葉使ってごめんなさい💦


今後もよろしくお願いします。







潤くん

入所記念日おめでとう㊗️

そしてありがとう💖