警報級大雪ってどの位降るのかな?
前が見えない位に降るのかな?積もるのかな?
電車も止まって、車も大渋滞なんて事になったら大変だ。
萌には後片付けも早々に帰ってもらった。
翔さんに電話したらもう帰ってくるって。
大雪は嫌だけど、翔さんとゆっくり出来るのは嬉しい。
早速、夕飯の支度をする。
あれと、あれと、あれでいいか。
チャッチャと仕込んで翔さんの帰りを待った。
「ただいまー。雪、降ってきたよ!」
「おかえりなさい。寒かったでしょ!良かった、帰って来れなかったらどうしようって心配だった」
思わず抱きつく。
「おいおい、両手が塞がってて潤を感じられないぞ」
「俺は翔さんを感じてるからいいの」
な~んて必要以上にベタベタしたりして(笑)
「はい、相葉くんから。」
ケーキの箱を開けると、紫色のケーキが出てきた。
「紫芋とブルーベリーのケーキだって!後で食べよう!」
「はい、これは俺からのプレゼント」
と、翔さんが花束をくれた。
「え?何?なんの日?」
「いや、特になんの日って訳もないんだけど、いつもは気になんない花屋が何か呼んでる気がして(笑)適当に作ってもらった。」
濃い紫色と薄い紫色の花が混ざった花束だった。
「何ていう花?」
「わからん!」
「もぉ翔さんったら(笑)ありがとう。嬉しい」
「あと、美味しそうだったからキッチュっての?相葉くんとこの土産のついでに買ってきた。」
「うわぁ、ありがとう!」
また抱きついたら、手に荷物が無くなった翔さんがガッチリと抱きしめてくれた。
おかえりなさいのキス
なんて事ない日なのに、何だか特別な日に感じた。
夜になって食事の支度が出来上がった。
メニューは鶏肉のトマト煮込み、人参ラペ、マグロのカルパッチョ。翔さんが買ってきたキッチュと赤ワインで乾杯。
「美味そう!いただきまーす。ん、美味い!」
「何だか赤っぽい料理ばっかりになっちゃった。」
「情熱の赤っつってな!潤の心も燃えてるってな!」
.........。
「無視すんな!」
「ふふふっ」
ゆっくりと2人で食事するのもなかなかない。
そうだ!
雅紀さんのケーキ!
箱を開けると、こちらも薄い紫色のクリームにブルーベリーの濃い紫色が映えていて美味しそう。
「翔さんが買ってきてくれた花束をケーキにしたみたい!」
ケーキと花を並べて写真を撮って雅紀さんに送った。
『翔さんが買ってくれたんだよ!』とメールしたら、『ノロケありがとう』と返信が来た。
別に惚気けた訳じゃないんだけどなぁ。
いつもならこの時間はお店に立ってる時間。
翔さんは仕事から帰ってくるか来ないかの時間。
こんなにゆっくり過ごせる夜は貴重だ。
丁度いい感じに赤ワインが体内に回ってて気持ちがいい。
窓の外は雪
何だか凄く遅い?超早い?クリスマスみたい。
優しく微笑む翔サンタに手を引かれ、俺達は寝室のドアを開けた。
~完~
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大雪警報が出ている所にお住まいの皆様、大変な時にこんな不謹慎なお話を書いて申し訳ありません🙇♀️
なかなか2人でゆっくり出来ない『恋慕』のこの2人。
思わぬプレゼントになりました。
翔潤の日って事で、赤と紫色でお話が出来ないかな?と思いつきまして。お昼にTVを見てて思い浮かびました。
なので、ちゃんと整理出来ず、頭に浮かんだそのままを書いたのでお恥ずかしいんですけど、翔潤の日は今日だけ。今日を逃すと来年になっちゃうって事で大目に見ていただけると嬉しいです。
雪の被害がありませんように‼️
読んで頂き、ありがとうございました❤️💜