リビングに2人で行くと、いつもの様に智さんと千代さんがお茶をしてた。
「社長、おはようございます。昨日はありがとうございました。オマケに泊まらせて頂いて.........」
「翔くん、そんな堅苦しいのは止めて!俺らもう友達だから!智って呼んで?」
「いや、はぁ.........」
「智さん、翔くん、二日酔いで頭回ってないから。」
「そうか?迎え酒といくか?」
「勘弁して下さい」
4人で笑った。
智さん達はいつもの様に2人でお出掛け。
俺らは俺の部屋でマッタリと過ごした。
2人でくっついてソファに座り、話したりお茶したり、時にはキスしたり.........。
横を見ると翔くんの笑顔、肩に頭を乗せてみたり、翔くんの手をずっとニギニギしたり。
恥ずかしげもなく翔くんに甘えた。
こんな普通の時間が幸せだなんて、昨日までは考えられなかった。
夕食を4人で食べて、翔くんは最終の電車で東京に帰って行った。
そうして間もなく俺も東京に戻った。
(「潤、東京に戻ったら俺の店で黒服として働かないか?」「いくら社長の提案でもそれは却下です」「翔くん、束縛はダメだぞ」「俺は東京に帰ったら潤くんを宝箱に閉じ込めて誰にも触らせないんですから!」「それは独占禁止法違反だぞ!潤、こんな心の狭い奴辞めて、俺の所に戻ってこい!」なんて話してて何だかんだこの2人、仲が良い)
東京に戻ると俺は智さんの紹介で民間の研究所で働く事になった。
翔くんのマンションの近くに俺も引っ越した。
大体は仕事終わりに翔くんがうちに来て、ご飯を食べて飲んで話して帰る生活。
ま、週末は泊まって行くけど.........(照)
たまにまぁくんも来て前のように3人で過ごす事もある。
東京に戻って初めてまぁくんに会った時は、いなくなった事をこっぴどく叱られた。
「翔ちゃんがどれだけ心配したと思ってるの(怒)もちろん、俺もだけど。何かあったら俺に言ってって言ったのに.........。大体、あの沼田の話を真に受けて(怒)アイツはね、ガミガミ~」
酔ってしばらくまぁくんのお説教。
「本当にごめんね。反省してます.........。」
「まあまあ、潤くんだけが悪い訳じゃないから。」
そう言った翔くんの顔をじーっと見てまぁくんは溜息をついた。
「もう(怒)翔ちゃんは潤ちゃんに甘い!!恋は何とやらだね」と、呆れて笑ってた。
沼田君は課が異動となり、余り会う事はなくなったそうだ。
「沼田は潤くんがいなくなって、自分のした事を凄く後悔してた。」
「沼田君にも嫌な思いさせちゃったね.........」
「でもアイツ、いい人見つけたらしいよ。早いよな(怒)」
「そうなの?それは良かった。なんで怒ってるの?」
「色々だよ!アイツが邪魔して潤くんが辛い目に遭ったのに、何シャーシャーと彼女作ってんだと思ったら何か腹立つんだよ!」
「え?もしかして.........ヤキモチ?」
「はぁ?そんな訳あるか‼️」
「ふふっ‼️もう終わった事だよ、翔くん!」
「そりゃそうだけどさ.........。ふふふっ。なぁ、じ、潤、2人でどっか旅行しない?」
「え?翔くんと旅行?嬉しい!」
思わず抱きついた。
翔くん!
今、顔を真っ赤にしながら潤って呼び捨てにしてくれたでしょ?
あの智さんとの飲みの席以来、いつもの『潤くん』呼びになってて少しだけ、ほんの少しだけ寂しかったんだ。
そんな少しの事も凄く幸せ。
お気づきでしょう.........。
もうこの2人、ちゃんと1つになって愛し合いましたよー💖
だから、あひなはおピンク無理なんだって💦
.........開き直りでした(*^^*)