腹膜透析 ~生きるための透析 入院・手術~ | hikaru_youのブログ

腹膜透析 ~生きるための透析 入院・手術~

腹膜透析治療の備忘録です。


私は多発性嚢胞腎という腎臓に水胞がたくさんできる難病で、水胞が増えるとともに大きくなっていきます。腹膜透析ができるかどうかCTで腹膜の空間を確認する検査を受けました。結果は、問題なし。


腹膜透析を導入するために、入院して腹膜内にカテーテルを設置する手術を受けました。手術は内視鏡手術でしたのでお腹の数カ所を少しだけ切開して実施です。おヘソの下の右側か左側にカテーテルが出る所(出口部といいます)を作るのですが、私は右利きなので消毒やカテーテルの処置がしやすいと思って右側にしました。
手術の前日にドクターから手術前オリエンテーションを受け、どのように手術するかを図を書いて説明してもらいました。また、麻酔医から全身麻酔について説明を受けて終了。


翌日は食事なし。こんな時に限ってお腹がグーグー鳴る。T字帯(テージーパンツ)に履き替えてスタンバイ完了。何の点滴かわからないけどやってた気がする。
ベッドのまま移動して手術室へ。麻酔かけられてあっという間にシャットダウン。
何か息苦しくて目が覚めた時には、手術は終わっていた。息苦しかったのは喉に挿管されていたためで、咳が出そうになるのでプチパニック!
慌ててナースが挿管を取ってくれたので、一段落。なんか暴れたみたいだな!


病室に戻り、上向きのままでそのまま安静に。食事もできない。お腹が減ったぞ。ケータイを取ってもらって実家にメール。仰向けでのメールってこんなにめんどくさいのね。
ドクター曰く、手術はうまくいって予定通りの位置にカテーテルを設置できた。麻酔が切れると痛みが出ると思うが、鎮痛剤の点滴をしてるので酷くなったらナースコールして下さいだと。食事は明日からになるとのこと。
麻酔が切れてくると、お尻の辺りがチクチクする。何となく気になってきたので、ナースコールしたら、それはカテーテルが腹膜内の最下部に設置されている証拠だと説明があった。透析が始まればチクチクは治まるとのこと。それまで我慢してだって!
できれば睡眠薬でも飲ませてくれたら、ぐっすり眠れるのになぁ、と勝手に思った。


翌日、ベッドから起きて歩けるようならば、尿管カテーテルを抜きますとのことで、ゆっくりと起き上がる、下腹部でも腹筋を使うと傷口が痛い。なんとか歩けるのを確認して、尿管カテーテルを抜いてくれた。トイレに行くとき歩くのが辛かったりしたら、ナースコールを押して下さい、と言われた。この際だから、お世話になることにしよう。
やっと食事にありつけて、ホッとした。でも、おかゆは美味しくないね。
ドクターが傷口を見に来た。化膿はしていないので、毎日消毒をしてもらいなさい、とのこと。入浴は傷口の状況を見て判断するので、それまではタオルで拭くだけ。やむを得ないなぁ。


数日後、そろそろ腹膜内を洗浄しようということで、カテーテルに透析バッグをつないで少しだけ注液してくれた。透析液は温めていたので別に何ともない。その後、排液したら血液が混じって赤くなっていた。何回かすればキレイになるからとのことで、全てナースにお任せ状態。
カテーテルを接続する機器は、バクスター社の「つなぐ」という機器。操作説明書を渡され、読んで理解しておくようにとのこと。ナースの指導の元、カテーテルの接続と切断の研修が開始された。