慢性腎不全 〜生きるための透析〜
腎臓病が軽症の時は自覚症状はほとんどありません。悪化してくるとむくみや倦怠感が現れますが、仕事による疲れが蓄積してると軽く思っていると大変なことになります。
毎年の健康診断をされている方は、血液検査や尿検査で異常が判明して精密検査をして腎臓病であることがわかります。
生活習慣病と言われた方は腎臓病についても注意が必要ですね。
タンパク尿が数ヶ月単位で検出されて腎機能障害と判断されると慢性腎臓病と診断されるようになるといいます。
慢性腎不全は薬では治癒せず、腎機能が正常の10-15%になると人工透析か腎移植を考えなくてはなりません。
昔は、人工透析になると長く生きられないというレッテルが貼られたようですが、今は人工透析によって普段通りの生活が送れるようになってきています。
私の場合、多発性嚢胞腎という指定難病で腎臓病と診断されました。その治療のため、養腎降濁湯と言う漢方薬を服用して、しばらくはクレアチニンの上昇を抑えることができましたが、徐々に全身のかゆみとむくみがひどくなり、eGFRもステージ5になっていたため、人工透析の導入を決意しました。
むくみがひどくなると肺に水が貯まるとか心臓に負担がかかり、腎臓がダメになる前に身体がダメになります。
人工透析治療を始めると身体への負担が減るので、スッゴク楽になりました。
腎移植の選択肢がある方はラッキーだと思います。ドナーには、成人で親族6親等以内、姻族(配偶者の親族)3親等以内がなれます。ただし、移植後は免疫抑制剤を服用することになるようです。
私は慢性腎不全の治療に人工透析を選択。
腹膜透析は、6時間毎に透析液の交換が必要なCAPDと、自動透析機器を使用して夜間帯に腹膜透析をするAPDという2種類があります。
血液透析は、病院で週3回4Hベッドにて治療が必要です。
私の場合は、宿泊出張があること、日中帯の透析液の交換ができないことからAPDで治療することにしました。
寝てる時に透析ができるため、日中帯はほぼ普段通りの生活ができるし、血液透析よりも食事制限も緩くて私には好都合でしたね。