渡辺「みこと?あなたどうしたの??そんな顔して…」

美「渡辺さん…ふられちゃいました。ごめんね……渡辺さん…初めからダメだよって言ってたのに。約束破ったからバチが当たりましたへへっ」

渡辺「おかえり。美命。よく頑張ったわね。必死になって恋したかったのね。岩田さんと。」

私は朝から渡辺さんの自宅に来ていた。渡辺さんはそんな私を責めることはなく母親のように抱きしめてくれた。


好きな人に期間限定の恋を提案されて…多分舞い上がってしまった私への仕打ち。

岩田さんには本当に好きな人がいた。

美月さんという人。

私は美月さんの代替。

コピー人間。

それでも岩田さんはなんで私に好きだと言ったのでしょうか。

好きだと……

「好きだみこと」

私はその言葉が嘘でも嬉しかった。

岩田さんとの約束を岩田さんは自ら破った。

好きでもない私にキスをした。

何度も何度もキスをした。


だから私は……

きっとこれが「一緒に入れる最後の時間」
なんだと思った。

もっと一緒にいたかった

隣で笑っていたかった……

でも岩田さんが私を

“ いらなくなった証”

だから私は岩田さんにサヨナラした。

大好きな岩田さんにサヨナラしたんだ……

少しずつだけど必ず忘れるから……ごめんね。準備だけほんの少しの時間をください。





みことside  おわり

剛典side、また夜に……

そして新章『 ENDLESS LOVE』へと突入します。